1998年5月28日対広島11回戦 0-6● ダメ助っ人でも勝利に貢献したV戦士マラべ 


19980528:横浜敗戦(+_+)

【スタメン批評】
(ベイスターズ)
不調のローズを欠きながらここまで6連勝中のベイスターズ
この日は5番に開幕3戦の活躍以降は不調が続くマラべが先発復帰
先発はここまで3勝中の川村
(カープ)
広島の打線は変わらず、1番野村、そして3番前田4番江藤5番金本6番緒方の強力打線は相変わらず
7番にはペレスが入り、先発は横浜高校出身の高橋建

【試合経過】
序盤は川村、高橋建と粘りながら無失点に抑えていたが
5回裏川村は先頭の緒方にヒットを許すと続くペレスにも出塁を許し無死1、2塁とする
続く瀬戸の打席で、送りバントのサインを広島ベンチは出すも瀬戸がバントの構えを見逃した時に
セカンド走者緒方が飛び出しタッチアウト、打者瀬戸もその後凡打に倒れ2死1塁に
チャンスはついえたに見えたが続く高橋健がヒットでつなぎ、1番野村にスリーランを許し3点先制
8回裏には阿波野、五十嵐がピンチを作り3失点を喫し6-0の大敗
川村の一発病とチャンスを作りながらも得点できなかったベイ打線が6連勝のチームの勢いを自分たちでとめてしまった
この日久しぶりに先発復帰したマラべは4タコ。2軍に降格した

“PlayBack’98特別コラム-あの時あの星たち-”

1998年5月28日号「38年ぶりの奇跡に導いたダメ助っ人」

-ダメ助っ人と優良助っ人の間-
2016年のベイスターズの新戦力補強は相変わらず迷走している
『クリーンアップを打てるサード』という触れ込みでとってきたロマックは『ライトが出来る打てない外国人』だった
その後マクブライドやらムーアやらが話に出ては消えている…DeNAになってから外国人助っ人は失敗ばかり
成功しているのは日本の他球団で実績を積んだ助っ人ばかりだ
しかしベイスターズの助っ人外国人の歴史を紐解けば優良助っ人も多い
ボイヤー、シピン、ミヤ―ン、ポンセ、パッキー、ローズetc..
彼らに共通するのは、皆今月亡くなった牛込スカウトが拾ってきた助っ人達である
牛込惟浩…大洋球団のアルバイト通訳から名スカウトになった彼はベイスターズの歴史を語る上で欠かせない存在だ
しかしそんな彼の名スカウトぶりは実は94年以降は(ベイスターズ2年目以降)成りを潜めている
スコット、バークべック、シュワーズ、セルビーetc.
みな1年でクビになった選手、ベイスターズマニアでなければ顔も思い浮かばないだろう
98年ベイスターズが優勝した年に入団した助っ人もダメ外国人の部類だ
しかしそのダメ助っ人がいなければベイスターズは38年ぶりの奇跡は起きなかっただろう
ホセ・マラべ-最高のダメ助っ人だった
-マラべ限りないパワーを感じてるから♪-
来日したのは、キャンプも終わった2月28日
成田空港で開口一番こう答える「横浜の監督が誰か知らない。ゴンドウ?聞いたこともない」
彼を見た当時のファンの印象は「あの腹でバット振れるのか?」「活躍絶対しないわ」「ライトは川端か佐伯でいいわ」
こんなところだろう
しかし、マラべ自身もオーバーウェイトを気にしており人参2本だけで1日を過ごすなどダイエットをしていたようだ
するとオープン戦ファンの期待をいい意味で裏切る
一発長打もあり固め打ちも多く、波留の出場停止処分や佐伯の不調もありライトの定位置奪取に成功する
当時の応援歌「マラべ限りないパワーを感じてるから♪」まさにファンもそんな気持ちだった
-開幕2戦で6安打-
7年ぶりに横浜スタジアムで迎える開幕戦
普段はポーカーフェイスの新人監督権藤もこの日だけは緊張で眠れなかったという
そんな権藤を救ったのがこのマラべだった
1打席目レフトへ来日初ヒットを放ったマラべは、4回裏先制となるタイムリーツベースを打ち初打点
5回裏には来日初となるツーランホームランで2点追加
98年ベイスターズの初打点、初本塁打はホセ・マラべだったことは覚えておいてもいいだろう
マラべの4打数3安打3打点1本塁打の活躍で権藤の不安の種だった開幕戦を白星で飾った
翌4月4日の開幕2戦目、初回に1点を失った三浦をマラべが同点タイムリーで救う
3回と5回にもそれぞれタイムリーを放ちこの日だけで3打点
2試合で6安打-この試合でマラべは初めてお立ち台にたつこともできた
しかし、マラべがヒーローインタビューに登場するのはこの日が最初で最後だった
-ファームで腐らなかったダメ助っ人-
開幕3戦目以降はマラべのバットから快音は聞かれず、4月29日にはスタメンを外れ
この5月28日の広島戦を最後に彼はファームに降格
指揮官権藤の中ではマラべは既に戦力として考えられていなかったのだろう
この日を最後に権藤はライトのスタメンを中根と佐伯を交互に起用していくようになる
それでもファームに落ちたマラべは大きな体で昼間から試合に出続け調子を上げようと努力する
降格直後の2軍の試合で2打数2安打4打点1本塁打
同じくファームに落ちても腐らず試合に出続けるベテラン岸川と共にクリーンアップを打つ
この時のベテラン選手の姿に助っ人は心を打たれたという
しかし6月に入ると1軍は首位に浮上
佐々木やリリーフ投手の負担を軽減する中継ぎローテを考えている権藤の方針で
ベンチに多めに投手を入れるたために野手のベンチ入りは相対的に少なくなった
そのためにマラべは調子が上向いた時に昇格できず、夏に入ると調子は下降した
-flagを掴めなかったダメ助っ人-
それでも努力を怠らず9月3日の戸田でのヤクルト戦でファーム10号となる本塁打などの4安打の活躍
鈴木尚の軽度の怪我もあり1軍に昇格
9月6日の中日との首位攻防戦で6番ライトで先発復帰2安打を放つ
試合後のインタビューで「2軍のスタッフに、今日のヒットを捧げたい」と感謝の一言
この年の前年からファームのコーチに就任していた田代はマラべをマンツーマンで指導した
しかし1週間で登録抹消、そのまま帰国の途となった
別れの挨拶に訪れたマラべに権藤は「あいつ、いいやつだったな」とつぶやいた
マラべが帰国してからまもなくベイスターズは10月8日の歓喜を迎える
開幕3連勝に大きく貢献した助っ人は胴上げにもビールかけにも参加することが出来なかった
それでも、彼の存在がなければ38年ぶりのFLAGをチームもファンも掴むことは出来なかっただろう
ダメ助っ人かどうかは、決してその選手の成績だけで決まるものではない
打率.218  本1 打点12 三振21
成績以上にマラべが残したものは大きかった

今のベイスターズはそんな助っ人を獲得することができるのだろうか
牛込惟浩のDNAはこの球団にはまだ残っているのだろうか

チームの低迷の原因は現場だけではないはずだ

【試合結果】
5月28日@マツダスタジアム
ベイスターズ0-6カープ
勝:高橋建2勝
負:川村2勝3敗
観客:13000人
試合時間:2時間52分

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