“3番宮崎”の価値と“山崎JUMP”を捨てる覚悟  2016年7月7日対ヤクルト


空白の3番の座が埋まる時

キャンプ前、ラミレス監督はレギュラーは8割方固定すると言っていた
1番石川2番梶谷3番ロペス4番筒香5番ロマック…
まだ選手1人1人の能力を把握する前にレギュラーを発表できる指揮官に
多少…いやかなり疑問を持ったが、それでも指揮官にとってそれだけ自信があったのだろう
しかしラミレス監督のレギュラー構想は開幕する前から崩れ始め
4月までには頓挫した
石川、梶谷が怪我で開幕に間に合わないのはまだ序章
3番に座らせたロペスが大不調、ロマックは監督が固執しただけの失敗助っ人
4番筒香以外はこの構想通りに働くことはなかった
そんな中今シーズンのベイスターズにとってなかなか決まらなかったのが
3番だ
開幕当初のロペスが頓挫し荒波、倉本、乙坂、梶谷、ロマック、エリアン…と
ここまで10人の選手がスタメンで3番を打った
しかしその3番がようやく埋まった
それが宮崎
かつての天才打者鈴木尚典の背番号51をつけた右打者
今日も彼の粘りがチームを勢いづけた

今日の試合はこの宮崎を中心に試合を見てみた

村中の球が見えていた宮崎の選球眼

ここまで打率は.288で本塁打8で打点18
数字としては現在のところ文句はない
対左投手相手には打率.333を残している
ヤクルト先発左の村中とどういうバッテイングをみせるかに注目した

第1打席:1回裏 2死ランナーなし スコア0-1
初回に先制され、追いかける展開での初回
桑原、エリアンと簡単に倒れた後の第1打席
村中の落ちる球を見逃しカウント2-2となり
5球目の真ん中に入ったチェンジアップをセンター返しでヒット
ボール球に手を出して三振することが多かった宮崎だが
しっかりボールを見極められているようになっている

第2打席:3回裏 1死ランナー1塁 スコア0-1
久保の好投で1点ビハインドのまま迎えた3回裏
桑原のヒットで1死1塁となった3回裏の第2打席
宮崎は初球低めのチェンジアップを見ると2球目の高めのカーブも見て
ツーボールとなった後3球目を見逃して4球目のフォークを打ちあげて凡退
それでも村中の球をしっかり見極めていた

この2打席を見て宮崎の状態はかなりいいと見た

11球の粘りが生んだ筒香の一発

そして6回裏の第3打席、私は宮崎に打席が回ってきた時
アウトにならずに宮崎が筒香につなげば逆転できると思っていた
この時点で村中の球威は落ちていたし、宮崎は村中のボールがよく見えていた

第3打席:6回裏 無死1塁 スコア0-2
中村の犠牲フライで1点を追加された直後の6回裏
得点するなら村中が勝ちを意識しだしてきたこのイニング
先頭のエリアンがヒットで出塁して3打席目の宮崎
ここで彼は初球アウトローの直球を空振り
この日初めて空振りをする
それでも2球~4球目を見逃してカウント3-1とすると
5球目のややボール球のフォークをファウル
すると荒れ始めた村中の球をファウルにし続け
6球連続ファウル
この時点で多くのファンが思ったはずだ
「もし宮崎が四球を選んだ勝てる」
直球もフォークもカーブもファウルされた村中にとって宮崎と我慢比べに
これ以上付き合うことができずにスライダーが外れ四球になる
11球粘った宮崎の出塁はゲームを完全に支配した

この直後に生まれた主砲の一発は
この宮崎の四球が生んだものと結論付けて間違いない
本塁打の数を筒香ではなくて宮崎にも加算してもいいぐらいだろう…

しかしそれでも野球は簡単に終わらない
7回に同点に追いつかれてしまう

宮崎に勝負の4打席目が回る

クリーンアップになった4打席目

そして7回の裏の第4打席

第4打席:7回裏 2死1塁 3-3
代わった2番手ルーキからエリアンが四球を選び
筒香の前にチャンスを広げたいこの場面で
宮崎は昨日から直球で勝負を挑むルーキのド真ん中の速球をしっかり振り切り
フェンス直撃のタイムリー2塁打

選球眼の良さが生んだ3打席目
思いきりの良さが生んだ4打席目
宮崎の成長を感じた2打席だった
彼は3番打者
クリーンアップになった

宮崎という選手を正直私はあまり好きなタイプではないのだが
認めざるを得ない今日の活躍だろう
後半戦、少しの不調でも彼をクリーンアップから外す理由はないだろう

山崎JUMPを捨てる覚悟はあるか

最後に宮崎の話題から離れて守護神山崎のことにふれておく
昨日、今日とピリっとしなかった山崎
守護神が防御率2.22という数字も良くない
変化球、直球共にキレは昨年ほどない
私自身はそれでも山崎を抑えに使うことに異論はないが
もし、ベイスターズが本当の意味で勝つ野球をするならば
山崎を守護神から外す心の準備を指揮官はしておいてもいいだろう
今年の山崎が昨年のそれとは現状違うのはあきらかだし
昨年も夏場以降疲れがたまり調子が落ちた
ここから勝負の夏場を迎えるにあたって、終盤で試合を落とすことはできない
山崎の疲労軽減を考えても守護神から外す、もしくは少し休ませる勇気も必要だ
「山崎JUMPをしにハマスタに行く」というファンも多いようだが
そのファンの楽しみを奪ってでも勝ちに傾倒する采配も必要になる
山崎の調子や疲労を見極め、決断を下す
秋に勝てるなら「JUMPを捨てる覚悟」をファンに求める時期がくるかもしれない

51番の復活が18年ぶりの奇跡へ

19年ぶりに背番号51番が3番の座りに戻ってきたベイスターズ
前半戦を2年連続で5割で乗り切る可能性も見えてきた
11日にはベテラン三浦も帰ってくる

7月、8月と97年・98年のベイスターズは強かった
2016年のベイスターズが奇跡を起こすことは
簡単ではないが、不可能でもない

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  1. いつもたのしくみています
    ただ馬鹿の一つ覚えのように応援するだけのブログではなく
    球団のいいとこも悪いとこも書いているのでおもしろいです

  2. 昨日のテーマ「勝つのがファンサービス」は、今日の「山﨑JUMPを捨てる覚悟はあるか」の伏線でありましたか。
    さすが快星会様、球団、ベンチ、ファンの誰もが気にしていても口に出せなかった問題を、真っ先に提示されましたですね。 私も逃げ出したいところですが、昨日コメントをさせてもらった手前、無責任ながらコメントさせていただきます。

    山﨑投手も5、6月とだましだまし切り抜けてきましたが、このヤクルト戦2度の登板を見るとそろそろ限界かなと感じています。 はっきり言うと、投手生命を考えると今すぐにでも休養すべきであると考えます。
    しかし、その決断をラミレスに求めることは無理でしょう。 今永の場合なら高田GMの承諾を得るだけで休養させることが出来たでしょうが、山﨑となると担当部門の責任者(高田GM)を説得し、その責任者が各部門を根回しした上で、最高責任者(南場オーナー)の承認を得るという手続が必要となると思います。 その、責任を負う覚悟が高田、ラミレスにあるとは思えない。 ならば、男気のある山﨑には苦しいだろうが、自分から肩が上がらない等の理由をつけて休養を申し出て医師の診察を受けるしかない。 さもないと、ボロボロになるまで投げ続けて投手生命を終えてしまう、そんな最悪の結果まで想像してしまう状況だと思います。

    ブログの本題から少しそれてしまいました。 なら、チームとしてはどうなのか? 山﨑の代役としては三上が第一候補になるだろうが、それでうまくいくかどうかは分からない。 それこそ、監督の腕の見せ所である。 
    1ファンとしては、プロ野球はあくまで娯楽なのだから、ポジティブに考えていくしかない。 それがネガティブな私の考えであります。

    最後になりましたが、宮崎は私の今一番好みの男であります。 「やっちまった男」 「職人気質の不器用な男」であるところがたまらない。 
    だから、ゲッツーを気にしてバッテングを崩さないよう、3番は避けて5,6番で使って欲しい。
    守備については、これまで酷いことをコメントしてきましたが、グラブさばき、スローイングについては下手ではなく並であるのにフットワークが悪いため見栄えが非常によくないと思っています。 だから、気が早いですが秋期キャンプでサードの猛練習をしてレギラーの座を確保して欲しいと願っています。

    1. 山崎に関しては野球人生を太く長くするには、やはり今の使い方だとかなり苦しいでしょうね
      昨年からの疲労がとれていない中で今シーズンも開幕からフル回転している状態だときついでしょう
      元々疲労がたまりやすいフォームで投げるために夏場に疲れがでることは昨年で実証済みなだけに
      休養を与えることができないのは彼の野球人生を短いものしてしまう危険がありますよね
      せめて、三上とダブルストッパーにして連投しないぐらいのつもりで投げさせることが出来ればいいのですが
      勝ちパターンに拘るラミレスにそれはできないでしょうね
      さて、どうなるのか
      7月、8月ラミレスが球団の意向に反する采配をするとおもしろいのですが…

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