30歳黒羽根利規、絶望の先の希望


正捕手戸柱の誕生の裏で…

2016年シーズン、08年の相川移籍以降ベイスターズにとって長年懸念であった
正捕手不在が解決された

ルーキー戸柱恭孝が球団史上初めて新人でありながら開幕スタメンマスクを被ると
開幕投手井納をしっかりリードしチームの勝利に貢献

彼がマスクを被ることで
前年12球団ワーストだったパスボールは飛躍的に減り
チーム防御率は彼の苦心したリードで3.76
球団史上初のクライマックスシリーズに進出した
124試合に出場した彼を昨年の影のMVPに挙げるファンも多かった

首脳陣の評価も高く
ラミレス監督は今年のキャンプ戸柱が怪我で出遅れ一軍にいない時も
「彼が戻ってくれば開幕捕手は戸柱」と話していた

その一方でDeNA元年新チームの開幕マスクを被った背番号9は
今年、開幕メンバーからも外れていた

30歳で最年長捕手の背水の陣

「死ぬ気でやる」
2017年正月、自主トレを開始した黒羽根はそう決意していた
2014年シーズン自己最多の104試合で
マスクを被り正捕手を掴みかけた男は
昨シーズン1軍出場0で終わり、悲壮感しかなかった

2013年オフ、ベテラン鶴岡一成がFA移籍してきた久保の人的補償として阪神に移籍し
球団はその年のシーズン、わずか30試合しか出場していない黒羽根に
背番号59から9を与え、正捕手としての期待をかけた

親会社が代わっても変わらずの
いきあったりばったりの編成、所属選手への無責任で過剰な期待
このプレッシャーで潰れていった選手を何十人も観てきたが
黒羽根もその餌食にされた

しかし、背番号9を自信に変えライバル鶴岡の移籍をチャンスと捉えた黒羽根は
2014年オープン戦から活躍し開幕マスクを2年ぶりに被れば春先には打撃も開眼
自己最多109試合でマスクを被り、“正”捕手とは言えなくても“メイン”捕手としてチームを牽引した

相川がヤクルトに移籍した2008年以来長年の懸念であった
ベイスターズの正捕手は黒羽根が座ることで解決すると多くのファンが思っていた

無能な指導者、ベテラン軽視の餌食に

そんな黒羽根が翌2015年のシーズンは63試合の出場で終わる
当時プロ入り2年目の嶺井の打撃開眼でスタメンマスクを譲る機会が増え
そして昨シーズンはルーキー戸柱とマスクを争う機会すら与えず
一軍出場なしに終わった

強肩でありながらイップス気味になった肩、後逸ばかりの捕球、2割に満たない打撃…
2014年シーズンの黒羽根の低落を見れば
今の彼の立場は、彼の実力不足が生んだものと言っていいだろう

しかし、彼の才能を活かしきれなかった指導者、そしてチームの編成にも問題がある
これは昨年2月25日付けのブログ記事ベテラン黒羽根利規の存在証明

でも書いたが引用する

ベテラン捕手の助けが必要な時ではあるが
鶴岡移籍後特にベテラン捕手の補強もしなかったベイスターズにはそれもなく
頼りになるはずのバッテリコーチも所詮は現役時代の出場試合数は143試合
シーズン1年分程度の実績しかないのだから
「気持ちの問題だから」と一言アドバイスを送るだけで技術的な指導はできていなかった

当時一軍バッテリーコーチは新沼、黒羽根がイップス気味になり悩んだ時も
「気持ちの問題だから」とアドバイスするだけで
所詮は1軍でスタメンマスクをほぼ被った経験もなく引退セレモニーで監督から
「たいした選手ではありません」と言われた程度の男である
ファームで指導者として実績を積んでいるならまだしも
現役時代の実績もなし、指導者としても経験の浅い人間を一軍バッテリーコーチに置き
そんな指導者から指導を受けなければならなかった黒羽根の不運もあった
新人時代から光山という確かな指導者の下育成された戸柱とは雲泥の差だ

さらに当時ベテラン捕手がいないチーム編成にも問題はあった
まだ経験も浅い中で正捕手争いをし、さらに捕手最年長であるという負担は
黒羽根をさらに苦しめた

そして首脳陣が変わった2016年シーズン
29歳でありながら最年長捕手となった黒羽根は
新首脳陣からチャンスを与えられる機会もないまま一軍のベンチから姿を消した

絶望の先に見えた希望

戸柱不在の中始まった今年のオープン戦
3月12日久しぶりに黒羽根は横浜スタジアムでスタメンマスクを被った
しかしスタメンマスクはこの1試合のみで一軍のベンチから再び姿を消した

それでもファームで試合前練習誰よりも声を出し
まだ腐らず、若手と汗を流している黒羽根に
正捕手のチャンスがないとは思えなかった
そう、彼はまだ腐るわけにはいかない

昨年プロ野球人生で一番後悔した出来事があった
少年時代から憧れ
プロで一緒にバッテリーを組んだ
三浦大輔の引退試合でマスクを被ることができなかった
いや、彼はその試合のベンチにいることすら出来なかった
その悔しさを今年ぶつけなくてはならない

戸柱の昨年の活躍を否定するつもりはないが
戸柱と黒羽根に多くのファンや指導者が考えるほどの差はないと思っている
むしろ経験・強肩を考えれば黒羽根の方が実力はまだ上であろう

そして戸柱が本当の意味で正捕手になるためにも
まだまだ黒羽根が壁とならなくてはならない
黒羽根利規が絶望を感じ、マスクを置くのはまだ早い

背番号9の存在証明を今こそ見せる時
ホームベースは彼が守りぬかなくてはならない

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  1. 久しぶりですね?

    バネは個人的には一番応援しています。打撃好調でレギュラーつかみかけた時にデッドボ~ルで、怪我してそこから暗黒時代に入った記憶があります。

    さて、いよいよシーズン、スタメンを全て公開するとか馬鹿なことをしていますが、スタメン三塁手はシラタキ(笑)でいって欲しかった!

    1. コメントありがとうございます
      白崎の起用は今日はなかったですね
      明日あたりはありそうですね

      これからもコメントお願いします

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