後藤武敏と長田秀一郎、松坂世代集大成の答え…  


あの年から19年後の春

4月2日利府で行われた楽天イーグルスとのイースタン公式戦
彼は6回から代打で出場した、チーム野手最年長のベテラン
調整が任されている彼が遠く宮城利府まで遠征に同行する必要もなかっただろう
しかし、ベテランだからこそ東北だろうがどこだろうと遠征に行って試合に出続けなくてはならないことを
感じているのかもしれない
19年前の4月8日、第70回選抜高校野球決勝戦
関大一校を破り優勝した彼は甲子園で栄光の歓喜を味わっていた
エース松坂大輔と共に…
後藤武敏、37歳。背番号55、プロ15年目を迎える
今シーズン彼はイースタンで10試合に出場し打率.333
結果を残している、この日も途中出場でありながら2安打を打っている
しかし、彼はまだ一軍から声はかかっていない

松坂世代と98年

「松坂世代」
19年前の年高校野球で輝いた球児たちを人はこう呼ぶ
彼らの多くがプロ野球の世界に入り、切磋琢磨してきた
松坂、杉内、和田、村田、新垣…etc.
プロ野球のトップを走っているもしくは、走ってきた逸材が揃っていた
その中で横浜高校でこの年の主人公松坂大輔のチームメートとして
後藤はクリーンアップを打ち、春夏連覇に貢献し大学進学後プロの世界に入った
西武ライオンズを経て、彼は19年前の「神奈川の年」
横浜高校共に盛り上げた横浜ベイスターズに11年オフ移籍する
西武時代はなかなか芽が出なかった彼は、第二の故郷横浜で花開き
代打の切り札として移籍後5シーズンで23本塁打を放っている
彼の名前がコールされるとスタジアムは大歓声に包まれる
しかし、今シーズン彼は苦しいシーズンを迎えている
昨シーズン若手の台頭でCS進出も果たした今のベイスターズにおいて彼への依存は少なくなっている
レギュラー野手は固定されつつあり、控えの代打陣には乙坂、佐野といった若手が控え
ベテランにも下園、田中浩康といった結果を残せる選手が揃っている
必ずしも後藤を一軍ベンチに置いておかなくてはならないわけでもない

松坂世代の生き残りとして

それでも後藤は腐らず、与えられたチャンスが少ない中でも
ファームで結果を残し1軍への準備をしている
彼自身37歳という年齢が与えられるチャンスが少ない事は理解している
それは「松坂世代」と呼ばれた仲間の多くがユニフォームを脱いでいるのだから
高校時代からのチームメート小池は既に4年前に引退し
主役であった松坂大輔もプロ野球人生の集大成へと舵を切っている
そして彼とプロ野球人生を共に過ごしていた「戦友」も昨年ベイスターズを離れた
「気付けば、いつもあいつがいますよね」
数年前のインタビュー記事で彼が「あいつ」と呼んだ「戦友」
昨年まで背番号56をつけベイスターズで中継ぎとして活躍した長田秀一郎だ

後藤と長田の腐れ縁

後藤と長田の腐れ縁は高校入学前まで遡る
中学3年生時、横浜高校はシニアで活躍していた長田をスカウトしていた
当時評価は松坂以上だった
しかし、長田は横浜高校を選ばずに鎌倉学園に進学し
後藤と長田は同じ神奈川県で甲子園を目指すライバルとなる
彼らが高校2年の夏の神奈川県準決勝
第一試合が長田の鎌倉学園対桐蔭学園、第2試合が横浜高校対横浜商業
既に長田も松坂も背番号1をつけチームを引っ張っていた
しかし長田は桐蔭に5-9で敗れ、後藤は松坂のワイルドピッチで決勝進出を逃し
長田と後藤が相対することはなかった
翌98年の夏の予選は、記念大会で神奈川が東西に分かれ
横浜高校は東神奈川に、鎌倉学園は西神奈川とブロックがわかれた
後藤は甲子園に出場することが出来たが、長田は準々決勝で東海大相模に敗れている
しかし、彼らは大学進学後も6大学で戦うことになる
法政大学で1年生時から4番として活躍する後藤、そして長田は慶応大学のエースとして。
6大学には他にも早稲田には和田毅、立教には多田野数人と後にプロの世界でも活躍する選手が集まった
そして4年後、後藤と長田は共に西武ライオンズに自由獲得枠で入団する

2人の野球はまだ終わらない

西武で共に期待されながら、結果を残すことが出来なかった2人は
11年オフに後藤が13年途中に長田が同じベイスターズに移籍する
そして彼らはここで結果を残しキャリアハイに近い結果を残す
しかし昨年怪我の影響もありチャンスを中々もらえなかった長田は戦力外を受け
後藤もわずか本塁打1本でシーズン終えた
気付けばチーム最年長となった後藤にとって
今年は自身の「集大成」もちらつきはじめたシーズンとなる
しかし、簡単にユニフォームを脱ぐわけにはいかない
主人公松坂大輔の不調で「松坂世代」に陰りが見え始めている今だからこそ
そうあの松坂世代の仲間がユニフォームを脱ぎ始めたからこそ
この世代が、この世代の選手達がどれだけ素晴らしかったのかを後藤は伝えていかなくてはならない
ベイスターズファンが忘れられない98年を盛り上げてくれた高校球児達の想いを
まだグランドで見せなくてはいけない
そしてそれは、横浜のユニフォームを脱ぎ遠く新潟で野球を続けている長田も同じだ
独立リーグBCリーグの新潟で野球を続け、まだ彼も「松坂世代」の生き残りとして奮闘している

「松坂世代」はまだ終われない
二人の野球はまだ終わらない
後藤武敏はまだ終わるわけにはいかない

ここまで読んでいただきありがとうございます
最後に応援クリックお願いします! (※ブログ村に移動します)
にほんブログ村 野球ブログ 横浜DeNAベイスターズへ

記事更新時に通知を受け取ることが出来ます。

関連記事

  1. 後藤はきっと出てきますよ。
    横浜ファンはしれを望んでいる。今の代打陣は左が多い。その左の代打陣を使いきれていない。右でここぞという時に打ってくれる後藤の力は、スタジアム全体が湧き上がる一人。
    力以上のものを魅せてくれます。
    今日はやはり雨で多分、中止。先日、須田で負けたいたらファンは暴動でしたね。
    井納も今永も休めて良い雨です。

    1. 右の代打は手薄な分チャンスはあると私も信じています
      雨で中止になっただけにリリーフ陣は休めました、これで明日明後日は継投に言い訳がきかない指揮官が白星を拾えるかが注目ですね
      コメントありがとうございます

横浜快星会 にコメントする コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。