31歳松本啓二朗、背番号6を再び奪うまでは ベイスターズコラム


背番号61の9年目

5月20日
その男の名前が久しぶりに横浜スタジアムでこだました
横浜スタジアムの打席に入るのは昨年6月26日以来
一軍での打席も同じ月の28日の甲子園以来となる
2008年のドラフト会議阪神と競合したドラフト1位選手は
今年9年目のシーズンを迎える
松本啓二朗、今年31歳を迎える背番号61
後がない彼にとってこの久しぶりの打席は
言葉通り野球人生を賭けたものになる

ルーキーで開幕戦1番中堅手

2009年シーズン
前年石井琢朗そして鈴木尚典といった
2大功労者が去ったベイスターズファンにとって
既に球団、チーム、そして選手に愛想をつかしていた時期であった
前年タイトルを獲りWBCを戦った村田、内川
そしてベテラン三浦が踏ん張っているものの
親会社の愛のない編成、運営
そして弱小チームのぬるま湯に染まって
いい加減に野球をする選手達
ベイスターズファンであることが
最早恥を感じてしまう状況であった
そんなチームを応援するモチベーションは
どうしても新人選手に向く
このどうしようもないチームを変えてくれるのは
まだ弱小球団の色に染まっていないルーキー選手
ファンはチームの勝利以上に
彼らの活躍に一喜一憂するしかなくなる
事実私もこの時期は愛する鈴木尚典が引退し
新人の細山田を応援し
彼の活躍に楽しみを求めていた
そしてこの時のドラフト1位である啓二朗も
もちろんファンに注目される
当時このチームを指揮していた大矢明彦にとっては
崩壊していたベイスターズを立て直せるだけの策はなく
新人を思い切って使う事で活路を見出すしかなかった
そして開幕戦の名古屋ドーム
スタメン発表で最初にコールされたのは
1番センター松本
親会社、球団に失望していたファンの希望の星だった

荒川事件以来の早稲田選手の期待

松本が並みの新人選手以上に注目されたのは
彼が弱小球団のドラフト1位以上に
早稲田出身選手が40年ぶりにベイスターズに入団したからだ
荒川事件をここで詳細に語ることは
今回の記事とずれるので止めておくが
40年早稲田から選手を指名してこなかったベイスターズにとっては
大きな球団史の変わる瞬間だった
同じ早稲田の細山田の入団と共に
大きなニュースになり注目された
しかし松本にとっては
これもまた大きな重圧になったかもしれない

伸び悩んだ選手の背番号6剥奪

開幕1軍で1番中堅手と順調にプロのスタートを切った松本に試練はすぐに訪れた
オープン戦で結果を残していたが、開幕してからはさっぱり
チームの不振と指揮官大矢がシーズン直ぐに休養となり
松本は4月中にファームに降格
大矢の後代行監督に成った田代が下園などを優先的に起用したこともあり
わずか22試合の出場で彼は1年目のシーズンを終えた
2年目以降ファームと1軍を行ったり来たりした彼が大きく飛躍することはなかった
2012年には登録名を啓二朗にして気分転換したが
それ以上のことにはならなかった
それでも2013年のシーズンでは
モーガン、荒波の不振でスタメン起用されることが多くなり
自己最多の72試合に出場した
翌2014年シーズンも代打率.357と左の貴重な代打として活躍した
しかし30歳を目前にした選手に球団も特別扱いすることなく
入団以来奇しくも背番号と同じ6年間つけてきた6番を
手放すことになった
背番号剥奪となった契約更改で
「直ぐに奪い返す」
といった背番号6は次のシーズンのオフ白崎に奪われてしまった

背番号61の物語は終わらない

昨年わずか11試合の出場で終わり
今年の年俸は新人時代とほぼ同じ1300万円となった
入団時契約金1億円を親にあげると熱く語った背番号61にとって
今シーズンはクビもかかるシーズンとなってしまった
同級生で同期の細山田は既にプロ野球の世界を去り
同じく同級生の須田幸太は1軍のブルペンで欠かせない投手になっている
筒香、梶谷、桑原と固定されつつある外野陣に
31歳になる背番号61が割って入る場所はない
それでも諦めるわけにはいかない
冒頭の5月20日
17年シーズン最初の打席でつまりながらもセンター前ヒット
昨シーズン3月31日に内野安打を打って以来
1年2カ月ぶりのヒット
彼にはまだプロの舞台でやり残したことがある

8年前に比べると
親会社も変わりチームも変わり
ハマスタに来るファンの数も
比べものにならないほど来ている
しかし変わらないものがある
彼の名前がコールされると
あの暗黒時代彼に期待した
多くのファンが送ったように
万感の歓声と拍手が彼を迎える

背番号61はここで終わる選手ではない

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  1. 良い記事をありがとうございます。選手のことを思う温かな心が文面から伝わってきます。啓二朗もドラ1で入団してから早くも8年が経ったのですね。たしか山崎憲晴も同級生だったと記憶しています。暗黒期はオフシーズンのドラフト入団や新外国人選手に期待したものです。楽天のグリン、急遽登板して15奪三振で無失点で勝利したランドルフ、育成の王や陳、チェンは今もロッテにいますよね。それだけに他のファン同様に期待のドラ1松本啓二朗それに細山田を応援したものです。まだまだやれるという姿を見せてほしいと思います。

    1. コメントありがとうございます
      そうですね、山崎憲晴と同じ時に入団し開幕戦同時にスタメン起用されましたね
      グリン、ランドルフ、チェンみななんか懐かしいですね
      あの頃は絶対的に戦力不足なのに願望だけで目標を高く持って応援していました笑
      今年がまた暗黒時代の戻りにならないように願うばかりです

  2. 啓二郎は千葉経大付高校で投手兼外野手時代から目を付けていました。
    でも投手が居なかった時に早稲田で外野手として取った時は何で投手を取らないんだと激怒しましたがずっと応援していた選手。自己PRが下手なシャイな性格がずいぶん損をしています。

    さて、今日は試合もないし雑談です。
    先日、「このブログは私よりも年が上の方に読んでいただく機会が多いようでなぜ、私のような若輩の30代の記事が年長者の方に読んでいただけるのはわかりませんが」とあったが、私のような50代以上で特に神奈川県ではなく、他県の人は回りの友達は9割が巨人ファン、居ても少数の阪神ファン、私もそうだったがたった一人の大洋ファンで変人扱いされた。そしてファンなった時から暗黒時代、因みに私がシピンと出会いファンになった年からは
    5、5、5、6、6位、万年最下位争いで小学生の高学年、中学生時代にみんなに笑われながら、それでも応援してきた頑固な半端ないファンです。

    シピンを知る数年前から、貴殿も後から見たかもしれないが星飛雄馬の「巨人の星」が放映されなぜか大洋は「左門豊作」という 友達には馬鹿にされてしまうキャラクターが入団。でもそんな左門が花形満よりも大好きだった。
    優勝なんて夢の夢で、98年前に唯一楽しみだったのが、スーパーカトリオの盗塁、誰かが盗塁さえすれば負けても満足していた。
    しかしながら、夢の夢が98年に訪れた。あの時の権藤采配にはコーチ陣、選手たち、そしてファンにも信頼関係があった。ここは貴殿の方が詳しいだろうが、権藤さんの一言ひことに、コーチ、選手、ファンが納得していた。
    私が好きな権藤さんの言葉、ダミレス首脳陣にぶつけたい言葉

    「イエスマンなんていらない。コーチも一緒に戦ってほしい。コーチは相手チームと戦う前に、自軍の監督と戦っていかなければならない」
    「打たれた・打てないはコーチの責任。勝った負けたは監督の責任」

    脳天気の「選手は良くやった。信頼している」を繰り返すダミレスとは全く違うスタンス。
    98年の思いを込めて書く貴殿のプログが胸を打たない訳がない。真のファンだから書けるブログ。
    そこにコメントも入れる仲間も新旧含め同じ真のファン。
    時々、迷ったファンがもの言っている時もあるが長野のファンの方のコメを私も指示するし、貴殿のスタンスは変えないで欲しいし、返信コメントも遠慮はいらない。
    厳しいコメントを嫌うファンは他のブログにコメントをすればいい。
    あっ、私も時々貴殿と意見が違うが、「イヤ、こうだ、ここは引けない」という言う時は言ってくれ。私はそれを楽しむベイファンだから。何しろ、BSとかで全試合TV中継を見ているわけではなく、ひたすら1球速報でスピード、配球をみながら私が監督なら理論を好き勝手に語っているだけだから(笑)

    そうそう、昨日こんな記事があった。
    評論家の得津高宏氏は「8番投手について、私はずっと疑問に思っていた。もしメリットがあるのなら他のセ5球団も採用するし、長い野球の歴史の中で、とっくにセオリーになっている」
    倉本を9番にして投手を8番にした時に私は貴殿に直ぐに同じコメントをしたはずだ。
    だから先の言葉をもう1度
    「イエスマンなんていらない。コーチも一緒に戦ってほしい。コーチは相手チームと戦う前に、自軍の監督と戦っていかなければならない」

    1. コメントありがとうございます
      非常にうれしいお言葉ありがとうございます
      FOXさんにはいつもどんな記事にもお忙しい中コメントをいただき本当に感謝しています
      どうぞ、FOXさんこそ遠慮なさらずに記事への反論異論はもちろん
      独自の分析などこれからもどしどしお願いいたします
      このブログは記事を書いている私と
      もう一人webのシステムだったりデザインを受け持ってくれている同志と2人で
      運営していますが
      彼とブログを立ち上げる前に話していたのが
      “自分たち30代より上の世代の人達が読んでくれるようなコンテンツを創ろう”と話していました
      今FOXさんをはじめ多くのオールドファンの方にコメントをいただけると本当に当初の目的に
      しっかり近づいているのかなと思います
      私も小学校時代92年阪神ファンの友人に「大洋ヨエ(弱)ールズ」と馬鹿にされ
      (パチョレックの移籍でその年阪神が強かった)
      翌年ベイスターズになっても「ベエースターズ」とそいつに馬鹿にされました笑
      それからは98年の一瞬の歓喜もその後の暗黒時代も応援していましたが
      気づけば30年近くファンになっていますね
      本当に私のスタンスは変えずこれからも記事を書いてきますのでまたコメント下さい
      これからも宜しくお願いいたします

      1. 「大洋ヨエ(弱)ールズ」「ベエースターズ」
        それは言われなかった!笑えました。
        久しぶりの快勝ですが、やはり不満ありました!

  3. ベテラン、中堅、若手が刺激しあいながら強くなっていくのがチーム。
    ベイスターズではなかなか見られませんが………娘曰く『ラミちゃん新人好きだもんね〜』(笑)
    啓次朗のように、中堅からベテランに入ろうとする選手が活躍してくれる事をみんな
    望んでますよね。
    乙坂は降格したので、しばらくは1軍に入れそうですが意地をみせてほしいですね。
    一昨日のヒットは、意地で詰まりながらも持って行ったヒットに見えました。
    昨日の先発は、ちょっと驚きでしたが少ないチャンスでしょうが頑張ってくれると相乗効果が
    生まれてきますので、荒波とともに2割切りそうな選手から是非短期間でも先発を奪う位の気構えで頑張って
    欲しいものです。
    ところで筒香抹消しないんだから、明日先発するんでしょうね???
    明後日はまた、現地観戦です。
    DBレフト席なので、筒香がやっと変貌する後姿を見てみたいものです。
    好調中日、苦手阪神に負け越すようだと…………決定的になりますね。
    最後はポジティブに…………6連勝でもしてみんかい!!!!!本当に土下座したる!!!選手だけで勝とう!

    1. コメントありがとうございます
      乙坂の抹消で下園が昇格し5月も終わりに近づいて
      ようやく中堅・ベテランの選手が1軍に顔だしてきましたね
      今年はおそらく彼らが実力相当の力を出せるかかが
      CSというわずかな夢に近づくかもしれませんね
      私ももしかしたら木曜日に観戦するかもしれませんが筒香が結果を出してくれることを祈るばかりです

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