19年ぶりの夢の舞台に立てなかった男達、彼らの思いも胸に


19年ぶりの日本一を賭ける前夜に

3連敗からの2連勝
2勝3敗で福岡ドームに再び舞台をうつす
ベイスターズは3位からのCS連勝で日本シリーズに進出
首位広島と15ゲーム差近く離れている中でのシリーズ進出
2010年ロッテ以来の7年ぶりの3位チームが日本シリーズの舞台へ
そして19年ぶりの日本一を賭けてホークスとの対戦
CS1stステージを含めれば緊張感のある短期決戦を1カ月以上戦っている
このチームが秋まで私たちに野球を楽しませてくれている状況に
感慨深いものがある
前回の優勝から19年の間10度の最下位
暗黒時代と言われた2002年から2011年…
そして親会社が変わってからの6年
この球団の20年を遡ると栄光からの転落
そして出口のない地獄、崩壊…そこからの浮上
なぜ、この球団のファンをこの20年やってこれたのかと自分で不思議に思う
しかし、それはこの暗黒時代我々ファンを魅了してくれた選手がいるからだ
暗黒、崩壊球団で奮闘していた選手達
ただ彼らの中にはこの19年ぶりの大舞台を踏めなかった選手達がほとんどだ

暗黒時代の象徴、背番号7番が目指してきた舞台

この暗黒時代の象徴とも言われるのが
背番号7だろう
多くのベイスターズファンから声援を受けたのと同時に
一番ファンから野次を受けた男
この球団の暗黒時代はまさに彼と共にあったと言える
石川雄洋31歳
地元横浜高校から2004年ドラフト6巡目で指名され
ポスト石井琢朗と期待され続けた
2008年に自己最多の83試合出場
チームトップの10盗塁を記録し
翌2009年には規定打席に到達した
2010年から遊撃手のレギュラーとして盗塁王も争った
そして2012年からは新生DeNAベイスターズのキャプテンとして
2013年には5年連続の最下位からチームを脱出させた
しかし彼を遊撃手として成長させるために
首脳陣の偏重起用いや、球団の見えない力による偏向起用で
私のような一部のベイスターズファンからのヘイトを集める
彼をショートで起用するために、石井琢朗・藤田一也・渡辺直人といった
球界を代表する内野手がこの球団を去っていた
たまたまかもしれない
いやもし球団にその意図があって彼らを放出させたのだとしても
石川自身には不可抗力の話だ
第一、石井も藤田も渡辺も石川自身が尊敬し信頼していた選手達
彼らが移籍したことで一番辛い思いをしたのは背番号7だろう
それでも石川自身が内野のレギュラーとして文句ない活躍をしていれば
誰も彼を悪くいわなかっただろう
残念ながら彼をレギュラーで使えば使うほど彼のミスが目立ち
3度活躍して1度のミスが彼の場合目立ってしまう
結局ベイスターズの遊撃手のレギュラーは倉本を獲得する2015年まで埋まらない
そして倉本が遊撃手のレギュラーに定着し
今年柴田がセカンドのレギュラーを奪取したことで
暗黒時代の象徴と言われた彼は1軍の舞台から遠ざかった
本当は誰よりも練習し努力する男だと言う
藤田や渡辺直人が
「あいつが本気でチームのことを考えられるようになったらこのチームは変わる」と
強い推薦を受けてキャプテンをした男
2013年CS出場がある中で5位に終わった日
すぐに室内練習場に向かった背番号7
不器用でありながらそれでもこのチームを強くしたいと思った男
今シーズンキャンプ前
「送りバント聞きたいならいつでも教えます」と若手に伝えた男
確かに彼が本気でこのチームの事を考えた時このチームは変わった

引退を選んだ代打の切り札が踏めなかった舞台

そしてこの男も日本シリーズの舞台を踏めず
彼はユニフォームを脱ぐ道を選んだ
背番号50
左の代打の切り札として昨シーズン大活躍し
得点圏打率も.400
今シーズンも彼が代打として何度も横浜スタジアムでコールされるものと思っていた
しかし今シーズン彼はわずか8試合
11打席しか立たずに今シーズンを終わっている
そして10月5日球団から戦力外通告を受けて10日に引退を発表した
彼もまた暗黒時代と共にこの球団で成長した
2006年ドラフト4巡目で指名を受け1年目から一軍の試合に出場している
2009年には田代監督代行の下選球眼の良さを買われ1番で起用された
2010年には規定打席にも到達した
しかし2011年3月11日のオープン戦でフェンスに激突し怪我してから
レギュラーとしての起用は徐々に減ってきてしまうが
中畑監督が指揮をとるようになると代打での出場は増え
「四球も選びこちらの求める仕事をきっちりこなせる選手」と信頼され
代打の切り札、スーパーサブとして1軍に欠かせない存在になる
彼も選手会長としてこのチームを誰よりも強くしようと考えていた男
「代打でこのチームを支えられることを誇りに思っています」
そう言って縁の下からチームを支えてくれた
「後藤さんと一緒にヒーローインタビューに呼ばれるのが夢です」
そう今シーズン語っていた彼
夢の舞台に立つ前にユニフォームを脱ぐことになったが
今でも彼がいれば明日からの日本シリーズにDHで使いたいと思うのは
私だけではないだろう

舞台を踏めなかった選手達のためにも

2012年に開幕投手を務め我々ベイスターズファンに
三浦を継ぐローテの柱になることを期待した背番号22の高崎健太郎
谷繁、相川に継ぐ正捕手になることを期待され
そうなるものと信じて疑わなかった黒羽根利規
久々の大型FA補強選手となった久保康友
その久保と同じ松坂世代の後藤武敏、長田秀一郎
そしてこのベイスターズのシリーズでの戦いを
別のユニフォームで見る金城龍彦
引退を決めた選手、このチームを去った選手
そして在籍はするもこのシリーズベンチ外になった選手
このチームの暗黒時代と共にチームを強くしようと
賭けてきたにも関わらずこのチームの晴れ舞台を踏めなかった男達
彼らの分も福岡で暴れて欲しい

19年間この球団で踏ん張っていた全ての選手ために

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  1. 良い記事ですね。優勝を手にする首位攻防戦に至るまでどれほど長く、悔しい年数を辿ってきたことでしょうか。先に挙げられた名前ばかりではありません。すでに現役を退いた者、また他球団のユニフォームに袖を通した者など大勢いすぎて語り切れません。

    かつては12球団の不良債権であり、横浜銀行と揶揄されたベイスターズがまさか常勝軍団相手にここまで健闘するとは、なかなかなものです。CS出場してからの経験値も相当高いと思っています。意識がより優勝に向けられ、短期決戦を勝ち抜いてきたベイスターズは選手層は薄いものの強者と言って過言ではないと思います。

    けれどもその一方でベテランが冷遇され、一向に優勝を知るOBが現場に戻ってくることがなく、血の入れ替えも激しいチームに愛着を失いつつある自分もあります。(復刻ユニこそ用いるものの)DeNAは横浜の系譜をたどっているとは思えず、新しく生まれたチームとして(生まれ変わったわけではない)何か物足りなさを感じているのはどうやら私だけではないようです。でも新しい若いファンも大勢増えましたし、いつまでもレジェンド98年を引き摺っているのもオジサンの悲しい宿命なのかもしれませんね。眼前に迫った優勝を心から願いつつ、しかし心のどこかで98年とは違うものを感じているのが正直なところです。

    1. コメントありがとうございます
      私がまだ記事に出来ていませんが今のチームについていいたかったことを東北ベイ党さんに書いてもらった気がします
      まさにその通り
      大洋ホエールズ、横浜ベイスターズから今のDeNAベイスターズに継承されていることはあまりないですよね
      多村、金城はこの追い出されるようにこのチームを去り
      未だに鈴木尚典は少年野球の監督やらをやらされて飼殺され、カープを退団した石井琢朗もヤクルトにとられ
      強くなったけど何だか寂しさを感じセンチメンタルになるのは同じです
      だから私も今回のシリーズ進出に戸惑いを感じています
      もちろん、ここまできたら日本一とって欲しいですがやはり98年のそれと少し違いますよね
      このあたりのことは後日記事にしたいと思います
      その時このコメント引用させて下さい

  2. 登場選手の中で私が一番応援していたのが金城です。
    入団した年に浦和ロッテスタジアムのファームでの試合を見て一目惚れ!入団時は社会人で、150越す球を投げる投手だったがバッターとしてデビュー!
    あまり期待していなかったが一目惚れ金城はその後素晴らし活躍😊
    今の選手で言えば梶谷的存在?バンドか下手だが2番を背負わされた時代があり狂いだした。

    高崎、下園は今年を見る限りでは仕方ないです!
    石川は衰え顕著だか数年前から言っているようにサードの控え当たりで頑張って欲しい!今は宮崎の方が守備も上手いがシラタキよりはバンド上手いし、場に応じたプレイが出来る。
    ここには名前が無かったが本当は一番一緒に居て欲しかった選手は三浦大輔です!

    1. コメントありがとうございます
      金城が指名された時は私も投手として指名していたのに入団後即野手転向した時はビックリしました
      また2年目にはすぐに首位打者を獲るのですから彼の才能は凄いですね
      私は金城を実は現役時代最初の頃あまり好きではありませんでした
      しかしベイスターズ晩年2年連続サヨナラヒットを生で魅せて貰った時はさすがにファンになりましたね
      そして記事にしませんでしたが三浦ももちろんです、しかし彼は98年にシリーズに出ているので敢えて記事では触れませんでした
      さて、今日しっかり勝てるでしょうか

    2. 私も金城推しでした。首位打者をとった時は明るいニュースに小躍りしたものです。しかし智将どころか迷将森に狂わされ低迷、快星会様の歴代選手紹介によると2003年に一番打者として復活した時は金城の打率だけが唯一の楽しみだったほどです。悪球打ちと呼ばれ他球団に恐れられていた野性的バットが魅力でした。将来は打撃Cと思っていただけにあっさりと放出した時は「なぜ?」と思いましたが、FA宣言後の残留など過去にあったんですね。忘れていました。

  3. 長く応援してきた方の熱い想いが詰まっていますね。
    運との巡り合わせもあると思います。
    そして、運も持ち合わせた今の選手達がこれから光明時代とでもいうべきか
    そういう時代を切り開けるのか注目ですね。

    1. コメントありがとうございました
      運の巡り合わせもあるんでしょうね
      思えば前回シリーズに出た98年も38年ぶりのシリーズでしたから
      運に巡り合えずに消えていった選手が多い歴史がありますね
      しかしこれからはこのチームが今まで味わってこなかった黄金時代が来るのかもれませんね

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