今年もウィークポイントは指揮官の“采配”なのか


2年連続行った開幕投手公言の失敗

シリーズ出場を決めた2017年も幕を閉じ
2018年
私は1月1日から各スポーツ新聞を気にしていた
また今年も指揮官は
例年の間違った「ファンサービス」を行わないか
そのサービスとは恒例となった「キャンプ前での開幕投手公言」
過去2年間ラミレス監督は百害あって一理ないと個人的には思う
キャンプ前での開幕投手の公言を行ってきた
監督1年目には山口俊を
昨年は石田健をキャンプ前に開幕投手に指名
それを堂々とメディアに発表した
私は過去2年間指揮官の采配の批判として
まずこの開幕投手公言を指摘していた
これはラミレス監督以前の中畑監督の時も同様のことを行ってきたが
まだ調整すら行う前に「開幕投手」という先発投手の名誉あるポジションを
無条件に与えてしまうことに憤りを覚えた
本来キャンプ、オープン戦で競争を勝ち取って与えるべき開幕投手を
“指揮官の期待”という一番頼りない要素だけで
決めてしまうことに不安を覚えた
それは開幕投手を自身の目標に掲げて
キャンプを待ちわびていた他の候補投手にも興ざめなものになってしまうからだ
そして同時に無条件に開幕投手を与えられて選手にも
必要以上のプレッシャーがかかってしまう
事実、16年山口俊、17年石田共にシーズン途中離脱
山口に至ってはキャンプのオーバーワークで指名された開幕投手の座すら
怪我で諦めざるを得なかった
明らかに指揮官ラミレスの失敗だった
そもそも全盛期の松坂、ダルビッシュ、田中
その昔の西本、江川、斎藤雅のような絶対的なエースがいないチームでの
キャンプ前の開幕投手公言など言語道断であると思う

開幕投手は3月に決めるが…

しかし今年の指揮官は
私の心配は希有に終わる賢明な判断をした
1月8日新人合同自主トレを視察した後
記者団の囲み取材で

-(開幕投手は)怪我なく沖縄のキャンプに来てもらって、そこで競い合って、3月中には結論は出したいと思う。候補としては4人で石田、濱口、今永、ウィーランドが候補になる。

当たり前と言えば当たり前の判断である
それでも、2年続けて同じ失敗を繰り返してしまったことを反省して
競争させることに決めた指揮官の賢明な判断には一定の評価をしたい
指揮官自身昨年の開幕投手公言の失敗を暗に認めている

-去年石田をエースと開幕投手に指名したが、なかなかシーズン序盤は体調的な面もあって調子が上がらず苦労したことがあった。その後はいい投球をしてくれたが、10勝できなかったというのもある、今年はエース、開幕投手を任命するのではなくて、競い合って勝ち得てもらうというスタイルでやっていきたい

指揮官のあげた候補に井納の名前がないのは聊か気にはなるが
これは井納の自業自得的なここ数年の成績、ピッチングもあるので仕方がないだろう
いづれにしろ、過去2年とは違って
ベイスターズにおいて開幕投手、エースというのはやっと競争原理が働くことに成る
競争を意識的に起こそうとしていなかったラミレスベイスターズにとっては
大きな進歩といっていいだろう(もちろん、この程度のことは当然にして欲しいが)
が、一方で既に多くのコメンテーターの方からも指摘されている
野手陣についてはこの指揮官は競争をさせようとするつもりなのか疑問が残る

この時期のスタメン発表を喜ぶファンがいるのか

1月16日に行われた新潟のトークショーで指揮官は
開幕スタメンを発表した
『今考えているものなので100%決めているわけではないが』と前置きしているが

-1番桑原、2番大和、3番筒香、4番ロペス、5番宮崎、6番は捕手“嶺井か戸柱”
7番は梶谷か細川、8番は投手、9番は倉本

開幕投手公言を我慢した指揮官はここでは我慢できずに必要のない開幕スタメンを発表した
もちろん、指揮官に同情の余地もある
そもそも『開幕スタメンを教えて下さい』と聞いたのはファンの方
ファンの質問を無碍にも出来ないし
ファンサービスのために応えて上げたいと言う気持ちは理解できる
しかしここで名前があがらない選手に対しての配慮はないのか
いやオフに
「桑原、ロペス、宮崎、筒香以外はレギュラーではない」とまで言い切り
競争心を煽らせたののは指揮官自身ではなかったのか
素直に「今年は全員に可能性があるのでまだ言う事はできません」と逃げることも出来た
ここで質問したファンの方の素直な気持ちに答えたかったのかもしれないが
やはり、スタメンをスラスラペラペラ話す指揮官に
がっかりしたファンも多くいたはずだ

大和に遊撃手を与えない理由

指揮官の開幕スタメンの中身で大きな疑問を持ったのは
ラミレスには大和を遊撃手として起用する予定は今のところない点だ
上記の指揮官のファンサービス開幕スタメンの中で
柴田の名前はないが、倉本の名前と大和の名前はある
この時点で指揮官は2塁大和、遊撃手倉本の構想である
この辺りについてはしっかりコメントしている

-二塁、遊撃には3人候補がいて新しく来た大和、倉本、柴田がいる。シーズンの最初は倉本を遊撃、大和を二塁で使おうと思っている。大和は守備という面では、遊撃ではナンバーワンだと思う。ただ、倉本の得点圏打率も高い。遊撃の守備では大和の方がうまいかもしれないが、新しく来たからどいてくれと言うわけにはいかない、大和を二塁で使っていく方向性が一番いいのではないかと考えている

指揮官の言わんとしようとしていることを理解できないわけではない
しかしそもそもGMの高田は
昨シーズンの遊撃手の倉本を見ていて大和の補強を決めたと話しているし
『昨年は仕方がなく倉本を使わざるを得なかった』とまで話す
ならば、開幕まではこの3人を守備も限定せず争わせるべきだと思う
前回の記事でコメンテーターのジョニーさんもこの辺りについては指摘しているが
果たしてGMと指揮官の間でその辺りの意見交換は出来ているのか気に成る
大和は確かに遊撃手、セカンドそして外野と守備についてはどこでも一流でもある
しかし現時点でベイスターズの遊撃手で一番巧いのは大和だろう
わざわざ彼をセカンドで使っていく方向性が一番とも思えない
倉本を評価しないわけではないが、彼に無条件で遊撃手のポジションを与えてしまうのは
かつて渡辺直人を獲得しながら石川を遊撃手で使いたいからと
渡辺直人をセカンドにコンバートしてしまった
あの時のような失敗になってしまってはいけない
競争意識を植え付けるためにも柴田も倉本もそして大和も横一線争わせていいはずだ

梶谷からレギュラーを剥奪した利点

一方で指揮官のこの開幕スタメンの中で
私が好感を持てたのは梶谷をレギュラー扱いしなかった点だ
昨シーズン最強の2番を期待されながら終わってみれば
打率243、本21、打点60
自身初めて20本打ったが三振数157はいただけない
正直7番や8番で使うならいいが
上位で使える数字ではない
年齢も考えると本来あるはずの伸びしろも見ないまま
終わってしまう可能性も高い
このブログの過去の記事の中でも
再三梶谷については批評してきた
そもそも私は彼を外野に転向してしまったことが
彼が伸び悩んでしまった大きな要因と見ているが
今更彼を内野にも戻せなどバカげたことは言わない
ただ、彼を特別扱いする選手だと思わない
確かに外野の守備は目にみはるものがあるが
レギュラー扱いする選手でもない
そういう意味で細川を彼の競争相手にあげて
スタメン剥奪した指揮官の判断は
梶谷にもう一度奮起を促す意味でも賢明だ
ただ、一方でまだ2年目である細川あたりしか
梶谷のライバルにあがらないこのチームの層の薄さも問題になる
ベテラン荒波は残念ではあるが
既に終わってしまった感が漂い始めてしまっており
乙坂にも粗さが残る、関根にももの足りなさがある
敢えて大和を使うのも手だがそれでは内野がまた穴に成る
細川の潜在能力に大きな期待はするが
梶谷を特別扱いしなくても梶谷を使わざるを得ないのが
今のベイスターズなのかもしれない

指揮官の采配がカギを握る

開幕投手公言という失態は避けることが出来たが
開幕スタメン発表をしてしまうのが
やはりこの指揮官なのかとがっかりしてしまう感じはある
それでも過去2年間彼が3位のいう成績を残し
昨年日本シリーズに進出したいう事実は
やはりこの指揮官手腕を評価しなくてはならない
8月の奇跡の広島サヨナラ3連勝など
奇跡の勝利も彼の采配が起こしたものだろう
ただ、その一方で13連敗を喫した巨人と最後まで
3位を争ってしまった原因も指揮官の采配にある
あのサヨナラ3連勝の前に
東京ドームで喰らった3連敗にこそ
今の指揮官は見つめなおさなければいけないはずだ

今年は優勝を逃すわけにはいかない

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  1. 開幕投手公言、スタメン発表は具の骨頂でタバコ同様に100害あって1利なし、自己満足で回りの先週には迷惑掛けまくっているでしょう。特に名前があがらなかった選手からしたら、ダミレスは奮起させたいのかもしれないが、モチベーションは下がります!
    投手で言ったら井納を外す意味がわからない。
    昨年先発要員メンバーの中で確かに勝ちは少なかったが、ダミレスの起用が無理くり山口の代わりで完投させようと、7,8回まで引っ張る試合が多かった為!
    突如崩れる試合もあったが、半分はもう交代と思ったが続投させ打たれた、私から言わせたら采配ミス!

    今回、唯一貴殿の意見と違う、いや正しくはダミレスの意見と合致、いや、これも正しくはヤッパリ考えていることはわかったいたは、大和の件、多くの人が何故、倉本と競わせない?と疑問持っているが貴殿の大和が決まる前のブログにも書いたがダミレスは大和と倉本は競わせないでセカンド要員として使う?
    ショートで起用するなら倉本故障時と思っていた。
    ダミレスの屈辱的な9番起用にも文句をいはず応えた倉本を外す気はサラサラ無いと感じていた。
    あっ、得点圏打率高い打者を9番も愚の骨頂(笑)
    出塁率悪い7,8番の後に置く意味が無い。もう一つ言えば梶谷7番も愚の骨頂、走れる梶谷の次が投手では走れない。盗塁少ないのが自分が強いた愚の骨頂打順に責任あるとわかっていない。
    優勝に心配なのは愚の骨頂采配です。

    1. コメントありがとうございます
      井納に関しては正直私も厳しい目で見ているので彼を開幕投手の候補から外したくなる気持ちもわかるのですが
      ただ、敢えて候補の名前を出さなくても良かったのかなと思いますね
      やはり、FOXコメンテーターは大和はセカンドで倉本はショートという考えは変わらずですね、
      ここは昨シーズン何があろうと倉本を評価していたブレないですね笑
      私も9番という屈辱的な打順を通年打たせてきたラミレスの采配に文句を言わずに働いてきた倉本には頭が下がる思いではあるのですが…
      一方で大和、柴田、倉本をセカンド、ショート決めずに争わせて欲しい気持ちもあります
      極端に言えばショート大和、セカンド倉本とかになってもいいと思っています
      かといって以前も書きましたが大和の補強で「琢朗以後埋まらない遊撃手」をまた補強選手で埋めてしまうのか…とも
      また大和の力は認めていますが果たしてベイスターズファンが今大和に過大な期待をかけすぎているのところも心配です
      私も倉本の得点圏打率を買って使うなら6番もしくは1番もありかなと思っていますが
      指揮官はどう判断するか…

  2. 概ね記事の通りだと思います。
    開幕投手は絶対的なエースでもない限り、キャンプイン前に公言するのはあり得ませんよね。
    しかも開幕投手の経験もない選手に。
    大和の起用もおっしゃる通り、GMと監督の考えの違いも同感。
    私の個人的な意見としては、レギュラー確約は筒香、ロペス、宮崎だけでいいと思います。
    桑原もまだまだ、争ってもらいたい。
    私は外野はけっこう競わせれば、凄い相乗効果になると思っています。
    そして、決して層は薄くないと思いますよ。
    細川は確かに今年はまだどこまで飛躍出来るかですが、乙坂は昨年本当に終盤CS辺りから何か掴み始めた感がありメキシコでも手応えがあり、今年飛躍が期待出来るかもしれないし。
    佐野もウインターリーグで掴んだ感があり、昨年はオープン戦だけで終わってしまった感がある関根も
    今年はより一層気合い入れてキャンプインするでしょうし。
    なによりルーキー神里、未知数ですが足があるのはとっても魅力的。
    一気に桑原のポジション奪ってしまうなんて事もあるかも。
    と、外野はとっても期待しております。
    レギュラーリセットでいいと思います。
    梶谷は今年相当殻を破らない限り、難しいですね。
    そして、私の大きく異なる見解は監督に関して。
    多くのベイスターズファンはラミちゃん評価しているのでしょうが、
    (中には名将だとか言っている人も少なからずいるようですが………信じられない……..)
    私は並の監督だと思っております。
    奇跡の3連勝も決して、監督の采配がよかったからではないし。
    (チームの雰囲気を盛り上げるのには長けているようですが)
    あれは、選手の力ですよね。
    それに2年連続3位なんて、ここ2年の戦力なら並の監督なら3位になれるのではないでしょうか。
    確かにCSでの采配は、私も脱帽し心からラミちゃんには謝りましたがシーズンに関しては
    昨年絶対2位にはなれたと思うんですよね、いい監督なら。
    ともかく、今年も監督が心配ですが優勝してくれる事を期待しております。
    並の監督でも優勝出来るのではないでしょうか?

    1. コメントありがとうございます
      外野陣を一度リセットするべきという考えは正に同感です
      私は正直今の桑原は1番としてはまだまだだと思いますし、調子の波もあります
      FOR REALでは小川打撃コーチが不調の桑原に「打席で思い切ってバットを振れ」とアドバイスしていましたが
      私の中ではバットを振るというアドバイスに終始してしまった結果が、大振りの1番打者になってしまったのかなと思っています
      桑原も含め一度しっかり筒香以外はリセットして戦力を見極めて欲しいとは思いますね
      そしてラミレス自身が、昨年の自身の采配をどう思っているのか…そこをしっかり反省して欲しいです
      昨シーズンを「3位になれた」と思うか「3位で終わってしまった」と思うか…今年は優勝が彼にとっての至上命題ですね

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