ベイスターズの20年ぶりの頂を目指して


20年前、1998年2月1日の景色

20年前
ベイスターズの新監督は優勝を目指すシーズンの元旦とも言える
キャンプ初日の全体練習前
選手たちにこう言った

-あなた方はプロです。だからプロらしくやってください!以上

たった10秒の所信表明
しかしこの言葉はもしかしたら“言葉以上に重かった”のかもしれない
前年後一歩で優勝を逃したベイスターズ
この98年シーズンは全ての横浜の選手がトップだけを目指していた
球団のスローガンも

GET  THE  FLAG

ペナントを選手も首脳陣も球団もファンも本気で獲りにいっていた
だからこそ新指揮官の冒頭の言葉は10秒で良かったのだろう
そして選手はプロらしくやって旗をとった
38年ぶりの優勝を成し遂げた

10年前、2008年2月1日の景色

その10年後の宜野湾キャンプ
前年チームは後1歩のところでCSを逃した
それでもチームの雰囲気は上昇できるような雰囲気ではなかった
4位になったのがやっとのチーム
4位になったのすら疲労困憊
さらにベテラン選手と球団の確執
一部の選手を優先的に起用するよう現場に口を出す球団
ベテラン選手の肩たたきを球団は指揮官に任せるような状態で
大矢監督も采配をどうこう考える余裕はもうなかったのかもしれない
予想通りシーズンは散々な結果となり、球団ワースト記録14連敗もした
終わってみれば首位巨人と36ゲーム離れたシーズン94敗のダントツ最下位
ここからチームは2012年までそこが定位置となる
優勝から10年でチームは変わった
暗黒時代のピークを迎える

2018年、2月1日の景色

94敗した2008年から10年後の今年
見えてる景色は確実に変わった
46個あった借金は昨年貯金8つに変わった
そして19年ぶりに日本シリーズにも出場した
暗黒時代を抜けて20年前に登った頂は見えてきた
選手の意識も98年のそれに近づきつつある
野球評論家勢の順位予想も
横浜の名前を下から見つけることが出来なくなり戸惑うファンも多いだろう
今や優勝か2位に予想する評論家がほとんどだ
キャンプ地に詰めかけるファンの数も10年前のそれとは違う
松坂一人を獲得して話題性を求めないと
人が集まらないチームが可哀そうに見えるくらいだ
10年あれば人もチームも変わると改めて思う

充実した先発投手陣

98年斉藤隆、野村、三浦、川村、戸叶…と
左投手が野村しかいなかった先発陣
思えばこのチームはいつも慢性的な左腕不足だった
10年前の2008年左腕先発は5勝12敗で終わった那須野くらい
いや、この年は左右関わらず先発不足だったいうべきだろう
いやいや、戦力不足というべきか
しかし今年は今永、浜口、石田そしてルーキー東
左腕だけでローテが組めてしまう
この20年間キャンプ時から先発ローテ候補の選手を
スラスラ言えたことがあっただろうか
98年だって斉藤隆はケガ明けで計算できなかった
他球団探しても先発陣に苦労している球団がほとんど
首位広島と先発陣を比べても遜色はない
いや、もしかしたらベイスターズの方が少し上かもしれない
しかし浮かれていることもできない

脆弱なリリーフ陣

その一方でリリーフ陣
98年は佐々木を中心に島田、五十嵐、阿波野…と充実していた
今年はそれに比べては落ちる
一番の不安は守護神山崎康晃
ルーキー時から3年フル回転で抑えを務めてきた
1年目のいい時に比べればツーシームの精度は悪い
スライダーも真ん中に入り手痛い一打を打たれることが多い
昨年は過去3年で防御率だけ見れば一番良かったが
この3年の蓄積疲労も気になる
昨年も記事にしたが個人的には本人の野球人生を考えれば
近い将来先発転向も視野に入れて欲しいが
今はチーム事情もファンも許さないし
何より本人にそのつもりはないだろう
しかし今年優勝を狙うのであれば彼にかかる精神的な疲労は甚大ではない
山崎ばかりに負担がかかるようでは苦しい
昨シーズン68試合登板しているが
これが60試合くらいで済むようになってほしい

先発を引っ張ることが出来るか

そうなると必然的に他のリリーバーに頑張って欲しいのだが
田中、三上はピークを過ぎたと個人的には思う
特に三上に関しては昨年ほど悪くなるとは思わないが
飛躍的に良くなることもないだろう
勝ちゲームの7回8回を任せられる投手ではもうない
パットン、バリオス、エスコバーなどの外国人に踏ん張って欲しいが
枠の問題もあるし助っ人外国人だけに頼ることもできない
若い砂田にはまたリリーフを無理やりやってもらわないといけないのか
状況によっては東をリリーフで使い砂田を先発で起用した方が活路はあるか
ベテランになる須田が本来の力を出してくれれば助かるが
一昨年
ファイナルステージのマツダで登板させたことが仇になり
昨年は仕事ができなかった
ケガの選手を無理して起用した首脳陣には猛省してほしい
リリーフ陣次第では優勝どころかCSも危なくなる
先発をひっぱることも必要になってくると思う
100球に拘る指揮官にそれが出来るか

薄い控え野手

スタメン野手は98年ほどのつながりはないが
それでもそん色はないと思う
後はいかに梶谷、桑原、倉本あたりがチーム打撃に徹することが出来るか
桑原も梶谷もフリースインガーのままなら上位打線を本当は打たせたくない
しかし足を使うと明言する指揮官に従えば彼らが上位にいないと
手も足も使えない
クリーンアップは充実しているだけにチャンスメークが出来るのか
3番筒香固定ならそれこそ1,2番の出塁がポイントになる
2死から筒香が出塁してロペス、宮崎に回すみたいのは見たくない
また大和の加入で二遊間がどう変わるか
98年のメンバーはダイヤモンドでゴールデンクラブを獲得した
大和の加入で内野守備が向上するか
昨年もよく見た内野手のエラーで失点するのは2008年暗黒時代から見た光景
今年は変わって欲しい
また何より層の薄い控え野手
乙坂や白崎を指名打者で起用したシリーズのような状態では
勝ち星は増えない
一昨年高かった代打成功率は昨年一気に低下
細川、佐野といった若き逸材に期待するのもいいが
確実に結果を残せる打者も必要
キャンプ、オープン戦で駒が見つからなければ
独立リーグに行こうとする元本塁打王を三顧の礼で復帰してもらってもいいのかもしれない

キーマンはラミレス采配

そして何より最大の不安はラミレス采配
ここ2年CS出場は果たしたとはいえ
優勝はともかく2位になることはできたのに
采配で敗れてしまったために3位で終わってしまった(敢えて断言する)
CSの采配は素晴らしかったがシーズンでの采配には疑問を持つことの方が多かった
広島サヨナラ3連勝の前の東京ドームの3連敗
あれはいただけない、巨人と最後までCSを争うことになったのは問題だ
今年は優勝が至上命題
指揮官には試合後のコメントで
「tomorrow is anotherday」とか「切り替えて頑張る」のような類の言葉は使わないでほしい
今年に限って言えば「育成」とかいらない「勝利」だけを求めていい
日本人になる指揮官にはそこだけを求めて欲しい

10年20年で変わるもの変わらないもの

この10年20年で
確実に選手もチームも変わった
98年はすでに20年前
私のようにあの頃をセンチメンタルになる方がもう少数派かもしれない
何かとあの時の話を持ち出すいわゆる98年シンドロームが私は抜け出せない
それはあの腐った2008年のような10年前のような暗黒時代を経験したから
余計にそうなのかもしれない
あれからチームも選手も首脳陣も変わった
しかし10年前も20年前も変わらないものがある
それはこのチームに愛があるからこその喜怒哀楽

野球という他人がやっているスポーツに一喜一憂してしまう
今年もまたそんな日々が始まる

今年はきっと秋に20年ぶりの“喜”を信じて

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  1. キーマンは、ダミレスには異論無しですが、私は1998年と比べたら先発、中継ぎは今の方が明らかに上だと思っています。戸叶は勝てる気しなかった!
    中継ぎは、監督の起用さえ上手ければ質は同じだか、人数的にはいます!一人に1回任せないでのマシンガン継投で、疲弊しての登板、その疲れが今年の三上、田中あたりに更に来ないか心配です。
    須田は微妙だと思っています。そんな中尾仲を出したから怒っている!
    クローザーの佐々木との違いはしかたない。山崎は良くやってます。
    野手も控えでいったら1998は万永君、中根、荒井くらいかな(^_^)ゞ
    この戦力、優勝しかありません!
    しかし、投手起用が心配=ダミレス采配心配です。

    1. コメントありがとうございます
      返信おくれて本当にすいません
      返信したつもりでいたのですが手違いで出来ていなかったみたいです
      須田には私は大いに期待しているのですが、疲労が心配ですね
      もしかしたらこのまま…という気持ちもあります
      98年の投手陣は、隆が怪我空けということもあり確かに開幕前は不安の方が多かったですね
      今は期待が高いですもんね
      そして野手では波留の脱税事件による不祥事で不安材料が多かった
      そう考えれば今の方が戦力は充実しているのでしょうか
      問題はやはり采配でしょうか…さてどうなるものか

  2. 現地はいかがなんでしょう?
    大和がショートで守備練習したとか、井納がブルペン年の順で一番乗りとかニュースは細かく入ってきてますが
    ……..。
    歴史があって今がある。
    『踏み出せば何かが変わる』番長の本も早速読んでみましたが、暗黒時代、それ以前からのファンの方々からすると今年は優勝狙うとキャンプ前から言えるのは感慨深い物があるでしょうね。
    DeNaになってからは、当初なかなか簡単には負の歴史から抜け出せませんでしたが徐々にチーム力も上がり
    今や上昇機運。
    ファンも今年はさすがに本気で優勝すると思える人が多くなったのではないかと思います。
    いつまでも暗黒時代の負の歴史を引きずることなく、優勝して当たり前のチームになっていくことが
    ファンの期待も大きくなり、見る目も厳しくなりチームがより強くなっていくと私は思っています。
    ファンもチームが強くなる一助になる事を願っていいキャンプを送ってもらいたいですね。

    1. コメントありがとうございます
      大和の守備はやはりいいですね、初日からブルペンに入る投手が多いのはビックリしましたね
      後は何より宜野湾に来るファンの数の多さ
      10年前のそれとは比べものになりません
      やはりこの球団は超人気球団になりましたね
      私は実は嘉手納を中心に見てきましたが、石川・後藤・須田と今年に賭ける中堅・ベテラン選手は頑張っていました
      キャンプが実りあるものになるといいですね

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