初代キャプテン石川雄洋の目指す頂きとは…


過熱する内野手争いの中で

2018年
優勝を狙うベイスターズは
手薄い内野手に阪神タイガースから大和をFAで補強した
内外野ゴールデンクラブを獲る大和の加入は
遊撃手のレギュラーにはまだ安定感が足りない倉本や
昨年終盤の活躍でレギュラーを獲ったと
勘違いしてしまいそうな柴田には
大きな大きな刺激になるはずだ
キャンプでは柴田も倉本も守備練習に余念がない
また大和加入で今年後がないベテラン田中浩康も
ファームキャンプでバント守備練習としっかり行っている
同じファームキャンプ、嘉手納
朝から精を出している男がいる
初代DeNAキャプテン石川雄洋
昨年キャンプ開幕とファームスタートだった彼は
今年もファームキャンプ
彼もまた今年が勝負の年になる

暗黒時代の象徴が背負ったもの

ベイスターズの歴史を紐解けば
彼はまさにベイスターズ暗黒時代の象徴とも言える
2004年高校生ドラフト6巡目で入団した
決して期待されていたわけではない
しかし長年
ベイスターズのレギュラー遊撃手に君臨する石井琢朗の後釜がいない中で
球団首脳陣の彼に対する期待は大きく
高卒2年目で一軍の舞台を初めて経験すると
3年目の2007年には開幕1軍に入った
翌年には球団のベテラン石井琢朗切りがあからさまになり
首脳陣も石井琢朗の代わりに石川をスタメン起用することが多くなり
83試合に出場し1番打者としてレギュラーを獲得
すると球団は石井琢朗に戦力外通告を行う
石川を遊撃手のレギュラーとしてベイスターズの屋台骨を支える存在と期待された
しかし彼のプロ野球人生はこの時歯車がかみ合わなくなっていたのかもしれない
翌年2009年はレギュラーとして134試合に出場
2010年には盗塁王を終盤まで窺える位置にいた
ただ、遊撃手としての守備の脆さ、スローイングの悪さが指摘されるようになる
チーム状況も最悪だっただけにファンの怒りも彼に集まるようになる
打席に入る度に疎らな横浜スタジアムのファンから野次が飛ぶようになる
それは石井琢朗や鈴木尚典といったベテランが切られる中で
球団に対するファンのフラストレーションが
彼個人への八つあたりになって出てしまったようにも思える
「琢朗クビにしてもこんな奴しかいないじゃないか…」と

また彼の言動が誤解招くこともあった
髪型やファッションばかり気にし、女子アナなどと浮わついた話が出れば
「チームが弱い時に何をお前は勘違いしているんだ」
ファンの怒りはさらに彼に向けられるようになる
チームが90敗近くして最下位が続く
石川雄洋はまさにベイスターズ暗黒時代の象徴であった

しかし、彼がチームに目を向け変われば
このチームも変わると考える選手達がいた
2012年DeNAとチーム名が変わった年のキャンプで
中畑清新監督はキャンプテンを選手の中から指名するように言うと
渡辺直人や藤田一也、森本、新沼といったベテラン中堅選手達が
石川をキャプテンに推薦する
「こいつが変われば、チームも変わる」
その為にも彼に責任のある肩書きを与える必要があった

初代キャプテンが変えたDeNA

2012年初代キャプテンとなった石川雄洋
自身がキャプテン向きでないことはわかる
しかし4年連続最下位に沈むチームを変えたい気持ちは強かった
試合前の円陣では誰よりも大きな声をだす
不器用でありながらも彼なりにチームをまとめる
この年チームは最下位に落ちてしまうが
自ら翌年も主将をしたいと監督に直訴し
チームの最下位脱出、さらにはその先を目指すために
それでも彼の言動がチームの士気を下げてしまうこともあり
指揮官にお灸をそえられてしまうこともあった
しかし主将としてこの球団が勝てるチームになるように
彼はしっかりと3年間を役割をとげた
そして2015年主将の座を筒香に譲った
渡辺直人や藤田が彼に
「お前が変わればチームが変わる」と託し推薦したように
「筒香が変わればこのチームは優勝する」と
そして彼の狙い通り
筒香はキャプテンとして石川以上のキャプテンシーを発揮し
チームも優勝を窺えるようになった
石川がキャプテンをした6年前に比べチームは生まれ変わった

背番号7の頂きはまだ先だ

昨年ベイスターズは日本シリーズに出場した
3位からの下剋上
しかしシリーズの舞台に石川は出場できなかった
チームがCSに出場したこの2年
かつてのようにレギュラーとして試合に出ることは少なくなった
特に昨年は63試合の出場とプロ入り4年目以降で最低の試合数となった
開幕直後はセカンドのレギュラーを田中浩康と争っていたが
後半には若い柴田に奪われてしまった
今シーズンラミレス監督のレギュラー発表の中には
彼の名前が出されることはなかった
今彼にはレギュラーはもちろん一軍ベンチも用意されていない
内野陣には大和の加入もあり倉本、柴田といる
数年前のように球団の見えない力が後押しをすることもない
それでも初代キャプテンにはまだ成し遂げていないものがある
「このチームで優勝したい」
FA宣言せずチームに残った彼が願うもの
ここで簡単に諦めるわけにはいかない

嘉手納キャンプ
バント練習でベテラン田中浩康よりもうまかったのは
間違いなく石川だった

「今年は少なくとも100犠打を目指したい」
そう話すラミレス野球に彼は必要不可欠なのかもしれない

沖縄キャンプで私と一緒に回った友人がポツリともらした言葉がある

「数年前あれだけ石川のユニフォームを着ている人がいたのに少なくなった、ちょっと寂しいな」

彼は石川ファンでもない
むしろあまり評価をしていなかった1人
それでも暗黒時代の全てを背負ってきた男に
まだこのチームの未来を現在を託したいと思っている

背番号7かつて首位打者を獲得した鈴木尚典が
背負ったナンバーをまだ輝かせて欲しい

彼は今日も誰よりも早くバットを振る

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  1. 昨年は、復活を期待していたが、もう限界かと思ったのが素直な石川への感想です。
    昨年も書いた記憶がありますが、ある意味、球団が無理やりつくったシュート。
    琢朗との守備力との差は歴然だった。
    琢朗の後釜が長い間みつからなかった時に私の目を引いたのが実は倉本なんです。
    そんな自分の目を信じて、かつ、生え抜きの選手なのでぶれずに応援していきます。
    ただ、私は振り返ると貴殿程、のめり込んで応援する選手はいないので、ひたすらベイの勝利のために持ち駒をどう活かして勝つかを考えています。歴代選手の中で誰が一番のお気に入りかと言えば貴殿は現役時代を知らない「シピン」です(笑)

    バント練習でベテラン田中浩康よりもうまかったのは間違いなく石川だった。

    実は私はピロヤスの送りバンドは凄く上手いと思っていません。昨年通算300犠打を達成時のバンドした時のUP写真を見て確信しました。生意気言いますが私、バンドは失敗しません。
    ピロヤスは膝での調整をしていない。もっと頭とバットが当たる位置が目の前でなくてはいけない。バットの芯の方が下がっている。左手のグリップ位置も少し長い位置(下)だった。
    私は石川のバンドの方が上手いと思っています。足もピロヤスよりもある。だからバンド、走塁要員でリザーブ置くならピロヤスより石川と思っています。
    でも守備範囲狭くなりましたね。守備ならピロヤスの方が上かも。
    打撃はしぶとさで石川。彼は自分の生き残る道を理解している。去年も簡単に凡退はしなかったしランナーが居る時はチームバッテイングしていた。それに比べピロヤスはノーアウト1塁で初球を3塁に引っ張り、或いは凡フライで唖然としたことが数回あった。
    リザーブではピロヤス<石川<柴田、そしてレギュラーは大和かな。
    といっても内野の枠はそんなに無いのが実態です。それだけ選手層は厚くなっています。

    1. コメントありがとうございました
      私も素直にFOXさんと同じ気持ちを石川に抱きました
      彼にとって昨シーズン1軍の中心にいられなかったこと、彼が主力じゃなくなってチームが強くなったこと
      時代が変わっていたことを象徴する出来事だった気がします
      今年のベイスターズにとって内野手争いはし烈とは言え、ロペス・宮崎・大和・倉本・柴田・大和の5人以外は、誰をサブとして補ってもドングリ
      白崎も石川も田中浩康も山下誰を一軍においても起用する機会もそんなにない気がしています
      田中浩康も内野手としての守備力は全盛期に比べ落ちてきた印象ですね
      さて、オープン戦以降果たして誰が内野手争いに食い込むのか…競争が激しくなるのを期待します

  2. 有望な若手が、毎年入ってくる訳で同等なら若手を使うのは当たり前の話。
    強烈なインパクトを見せて行かないとどんどんチャンス自体もなくなる訳で。
    ショート大和、セカンド石川とか考えられるくらい石川選手は頑張らないと。
    本人も当然自覚あってのキャンプインでしょうから、ベテラン選手(もう中堅ではないか)は
    毎年勝負になりますね。
    優勝には若い力の勢いは当然必要ですが、やはりベテラン選手との融合あってのことだと思います。
    正念場の選手の多いベイスターズ、一人でも多くのベテラン選手の復活を今日も願っております。
    熾烈なレギュラー争いしてほしいですね。

    1. コメントありがとうございました
      石川にとっては今年は「戦力外」という言葉も現実的にあるシーズンだと思います
      大和、倉本、柴田とレギュラー組がいてその後を田中、石川、山下、白崎が争っていますが
      今年の成績によっては石川は既に戦力とは期待されていない状態ですね…
      私も石川を評価していなかった人間だけに今更応援うんぬんも彼に失礼とは思いつつ
      このまま彼が終わってしまうのは寂しいと感じています
      頑張って欲しいですね

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