後藤武敏、ベイスターズ最後の松坂世代の意地として…


ベイスターズ最後の松坂世代

キャンプも第一クールが終わった
野球人気は終わった…と言われて久しいが
それでもテレビのスポーツニュースでは連日キャンプの話題を取り上げてくれる
数十秒のスポット的な扱いでもしっかり全球団取り上げてくれるのだから
やはり野球人気はまだ捨てたものではないと思う
しかし大谷がメジャーへ移籍しプロ野球全体でも
大スターの損失は大きな打撃
ニュースターを野球メディアも探し始める
大谷が出て行った日本ハムは新たなスター候補清宮の登場で
連日彼を中心にニュースは扱われている
しかし、新しいスターが大々的に報じられる一方で
既に過去の栄光を背負ったオールドスターも取り上げられる
中日に入団した松坂大輔
彼もまた連日スポーツニュースのトップに取り上げられる
「腐ってもタイ」「腐っても松坂」
彼が全盛期から程遠いピッチングを見せても
ファンは注目しメディアは取り上げる
それは皆彼の全盛期のプレーに魅了され
復活を期待しているから…
彼はまだ終わっていないと
そしてそれは
松坂大輔と共にボールを追いかけてきた『松坂世代』の他の現役選手にも
大きな刺激になるだろう
数年前までベイスターズにもこの『松坂世代』の選手が多く在籍した
しかし今シーズンのベイスターズには
松坂世代の選手は1人しかいない
後藤武敏、背番号55
今年で38歳になる
ベイスターズ最後の松坂世代
彼もまた同級生松坂大輔と同じようにもがいている

六大学三冠王が直面した壁

20年前ベイスターズと共に野球を盛り上げてくれた横浜高校
ここで松坂大輔と共に春夏連覇の達成立役者が
後藤武敏
強打の横浜高校のクリーンアップ、打撃は高校時代から申し分なかった
連覇達成後、同級生の松坂、小池や同世代のライバル達が
プロ入りする中彼は法政大学に進学する
そこでは1年生時より自身の実力を発揮し
2年生の春のリーグ戦では三冠王を達成
秋のリーグでは首位打者を2季連続で達成した
これだけの結果を残せばプロもほっておかず
2002年のドラフト会議で自由獲得枠で西武に入団
同じく当時慶応大学のエース長田と共に同じ球団に移籍する
そしてそこには、高校時代共に野球をしていた
松坂大輔もいた
ルーキー時代から期待された後藤は
故障で開幕に間に合わなかったカブレラに怒りを感じた
当時の西武伊原監督は開幕直前に記者の前で
「カブレラはダメ、間に合わない。4番ファースト後藤でいくよ」と明言
明言通り後藤は1年目の開幕戦を4番スタメンで試合に出場した
この年101試合で11本塁打を放つ
しかし大学時代から故障がちであったが
プロでも怪我がちな体は変わらず
2年目は怪我、また守備の脆さもあり
ルーキー時代の101試合出場を越えるシーズンがないまま
2011年の9年目のシーズンを終えた
大きな期待をかけられ4番まで任されてにも関わらず伸び悩んだ
かつての仲間松坂大輔もアメリカに渡っていた
プロで松坂世代が席巻している間
彼はなかなか表舞台に出られなかった
しかしこの2011年オフ転機を迎える

“地元”横浜で感じた歓声

2011年オフ
後藤は西武をトレードで離れることになる
移籍先は新球団となった横浜DeNAベイスターズ
高田GM最初のトレードとなった
生まれ故郷は静岡浜松だが
野球の“地元”は横浜
高校時代一番声援をくれた横浜で
再び野球をやれる喜びは彼にまたパワーを与えた
また同時期に中日からFA出戻りで同級生小池も横浜へ
西武時代は松坂とベイスターズでは小池と
高校時代の仲間と野球を常に出来る彼のプロ野球人生は
幸せなものだっただろう
移籍1年目の2012年は夏場から1軍に昇格すると
代打として結果を残し時にはスタメンで起用されることもあった
8月には6本の本塁打を打ち4番で起用された試合もあった
翌年も6本の本塁打で9月には月間打率4割を超える成績
移籍3年目の2014年もブランコや中村紀といったクリーンアップの選手の
代役としても代打の切り札としても活躍し
ベイスターズ時代在籍時最高の7本
3年連続5本塁打以上の成績を残したのもプロ入り初めてのことだった
当時のインタビューで彼はこう話す
「横浜が後藤武敏を復活させてくれた」
彼のプロ野球人生はここ横浜で再び輝いた

代打という仕事場で見つけたもの

2018年嘉手納キャンプ
田中浩康、石川雄洋と同じグループで
彼はバント練習を行っていた
「今年は100犠打を目指すクリーンアップ以外の選手は誰でもバントを出来るようにして欲しい」
指揮官の言葉に偽りはない
ベテランで代打の切り札後藤にもバント練習は課せられる
しかし彼のバントは素人目にも上手いとは言えない
送りバントのサインを彼に出す方がアウトが2つも増えてしまいそうだ
それでも彼は黙々としっかりバント練習をする
彼も今の立場はわかっている
2014年に7本塁打を残すのを最後に成績は低迷
昨年はついにベイスターズ移籍後初めて本塁打を打つことが出来なかった
パワーヒッターの代打の切り札が本塁打を打てなくなってしまっては
生き残る場所はない
そしてこの球団は残念ながらベテランには冷たい
金城、多村、下園…etc
干すときは、とことん干す
ベテランにチャンスはまともに与えられない
細川、佐野、乙坂といった若手の切り札的選手がいる現状で
彼にどの程度打席を与えられるのか…
それでも
彼が卑屈になって下を向くことはしない
「一軍にあがって松坂から早く打ちたいです」
最強世代の“松坂世代”の1人だからこそ
逆境に強い
ベイスターズ最後の松坂世代は
今年もまたハマスタでアーチを描いてくれると信じて

嘉手納のフリー打撃
梶谷以上にスタンドまで飛ばしていたのは
背番号55だった

20年前高校野球を盛り上げた男が
20年ぶりの優勝には必要だ

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  1. 親会社がDeNAに替わり中畑政権を支えた生粋のクラッチヒッターという印象です。西武時代から故障が多く年間を通して一軍ベンチにいる印象はなく、記録を見ると隔年での活躍のようですが、それ以上に記憶に残る勝負強い打撃がこれほど長い現役生活を続けてきた要因と思います。しかし西武時代の後年成績はひどいもので交換トレードに移った後藤武敏が復活し代打の切り札として活躍するとは西武関係者も驚いたそうです。気は優しく仲間思いの*後藤は一軍ベンチで人一倍声をあげて盛り上げ、ベンチに引き揚げてきたナインを労う場面もよく観ました。横浜高校の同期小池正晃が2013年のオフに引退する涙の抱擁は忘れ難いエピソードですが、優勝を逃した昨年末に引退か戦力外かと正直私を含め多くのファンは思ったはずです。しかし引退もなければ戦力外もなし、首の皮一枚繋がった状態で2018年を始めることとなったのです。後藤の強みは球界に残るほど記録を残したわけでもなく、失うものは何もない(家族はいますけど)ということです。彼のモチベーションは松坂大輔と夏の甲子園を戦った球児たちの世代、通称“松坂世代”なのでしょう。現役で頑張っている選手もいれば、すでに引退して第二の人生を歩んでいる者もいる中で、彼はもがき苦しみながら『まだまだやれる!』という気概を棄ててないのでしょう。それでも実力社会のプロ野球では若返りのためにベテランを切るのもやむを得ないのですが、昨オフに後藤武敏が自ら引退を宣言していないこと、そして戦力外に挙げられていないことから球団もまだ期待値をわずかに残していると察します。そして今年になってこれまで対戦を熱望していた松坂大輔が同リーグの中日ドラゴンズに入団することになりました。これには後藤も相当燃えています(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180212-00000095-spnannex-base)。一軍ベンチに入れるのはいつになるのかわかりませんが、勝負強い打棒をできるだけ多く見せてもらいたいと私も期待しています。
    *今回は敬称も込めてゴメスではなく後藤武敏もしくは後藤と表記しました。

    1. コメントありがとうございます
      私もゴメスと呼ばず後藤と呼んでいます
      ちなみに私の背番号55のユニフォームはゴメスに登録名をする前のオーダー品なので「GOTOH」と表記されています
      西武時代の晩年を考えれば彼は移籍がなければもっと早くユニフォームを脱いでいたでしょうね
      彼は昨シーズン1本も本塁打を打てなかったいうのは大きいですね
      私も自らユニフォームを脱ぐと思っていましたがまだまだ続ける気概を見せてくれました
      今年は本当の意味で集大成だと思うので全ての力を出し切って欲しいですね
      右の代打は足りません
      彼が何とか結果を出して欲しいです

  2. 先行コメントのとらたろうさんの通りで、野手は目の衰え、動体視力の衰えが響きます。
    ゴメスの衰えが何だかわかりませんが、これもとらたろうさんの書いている
    3連続サヨナラの3試合目も、以前ならツーベースでなくサヨナラホームランになってたのではないか?

    実はあの打席のあの打球、完全にHRと思いましたが、スタンドインしなかった時に無性に悲しくなりました。後藤も終わったかなという思いです。
    後藤の1軍を待ちに待っていましたが、1軍での打席はやはり以前の彼とは違い過ぎる。
    まして昨日書いたように内野の駒、いや野手の駒は溢れています。昨年のダミレスの起用を感がえたら後藤の1軍は無いと思ってしまいます。
    それに快星会さんの情報によると後藤にバンドの練習????
    私には意味があるとは思えない。後藤に関していえばバンド練習して指を骨折するリスク背負うなら素振りでもロングティでもさせるべきでしょう。
    バンドの練習も無意味な人に時間割くなら、やって貰いたい選手に時間を当てるべし。
    後藤は、阪神の川藤的存在、コールされるとスタジアムの雰囲気変える存在。
    98年そんな出番を作ってもらいたい。

      1. コメントありがとうございます
        私もあの3試合目の一打が本塁打にならなかったのは大きな大きな衰えを象徴するものにですよね
        私も…って思いましたね
        後藤のバント練習は一緒に練習を見たベイスターズファンの現地の友人も言っていました
        「後藤にバントさせる場面なんて絶対にないじゃん」と
        今スタジアムでコールされてファンが一番の歓声を飛ばすのは間違いなく後藤でしょう
        だからこそ本人にはオープン戦から飛ばして欲しいですが
        ファームの練習している彼の姿が普段以上に優しく見えるのが、ちょっと嫌でしたね
        もっとギラギラした目で今年は勝負して欲しいです
        そしてラミレスには若手ベテラン関係なく調子がいい選手を使って欲しいです
        贔屓偏重起用は見たくないですね
        さて、今年後藤は復活できるでしょうか…

  3. 野球選手がベテランになると、技術は向上するが体力が落ちてくるのでパフォーマンスが落ちるといいますが
    一番の問題は目だといいますね。
    視力うんぬんより動体視力の衰えなんでしょうか?
    さて、昨年ゴメス選手一時期眼鏡かけてましたよね。
    あれって、近視?遠視?乱視?対策?
    そこまで私詳しくないので、何のためだったのか知りませんが何かしらの
    影響はあったのでしょう。
    その後コンタクトにしたのかなと思っていますが。
    ゴメス選手も、昨年からちょっと衰えが見られてきてますよね。
    3連続サヨナラの3試合目も、以前ならツーベースでなくサヨナラホームランになってたのではないか?と
    思えてしまうほど期待とは裏腹になかなか活躍できない。
    今年、結果を出さないと………..、若手の台頭に隠れてしまいますね。
    連日ベテラン選手をピックアップしてくれてますが、ともかく毎回同じ事を言いますが
    今年正念場の選手達は、奮起をお願いしたい。
    少ないチャンスを掴めるよう、毎日が勝負ですが頑張ってもらいたいですね。

    1. コメントありがとうございます
      確かに目については気に成っています。
      後藤のメガネ、コンタクトの話は私も何かの記事で読みました
      ただ、本人はそれでボールが良く見えるようになったと言っていましたがやはり実戦でその部分が出ているのでしょうね
      私もあの3試合目の一打が本塁打にならなかったことは彼にとって大きな衰えをしめす象徴だったと思います
      さて、今年は最初の10打席で結果を残せなければ今年の下園と同じでチャンスなく終わってしまうでしょう
      私はまだまだ出来ると思っています、踏ん張って欲しいですね

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