荒波翔、32歳のカーニバルは終焉なのか


32歳のカーニバルは終焉か

今の彼を見る度に「なぜ…」と思ってしまう
数年前、私は1番センター荒波がずっと固定されるものと思っていた
足は速く守備範囲は広い、一発長打の期待もある
彼が打席に入る度に流れる“ケツメイシ”の“カーニバル”が
私の心を奮わせてくれた
しかし2018年の彼は瀬戸際にいる
キャンプ後のこのブログの
特集記事で「須田、石川、後藤」を取り上げているが
もしかしたら彼ら3人以上に今荒波の立たされている立場はきついかもしれいない
桑原、筒香という固定メンバーがいて
ライトも梶谷がいて細川、乙坂がいる
加入した大和も外野でゴールデンクラブをとるだけの逸材
そう考えれば荒波の名前が果たして首脳陣の口から出るかも怪しい
今年32歳を迎える男のカーニバルは開幕から終焉してしまうのだろうか

横浜生まれ横浜育ちのセンター

横浜市瀬谷区生まれの横浜高校出身
横浜高校を卒業している選手でも
出身地は静岡や和歌山など県外の選手が多い中
正真正銘の地元ハマっこ選手だった
高校3年生春の選抜大会では準優勝も経験した
大学社会人を通じてのようやくのプロ入りは
2010年のドラフト会議
多くのファンが彼の3位指名を疑問に思っていたが
それでも当時のベイスターズの外野は
固定されたレギュラーと呼べる選手がいなかっただけに
ある程度納得もした
しかし彼は1年目の終盤から一軍に昇格し28試合に出場
2年目の2012年は中畑監督が掲げる“機動力野球”にマッチし
梶谷と共に「盗塁100」を目指す選手の1人として期待された
1番センターを任される機会が多く
一度も2軍に降格されることなく一軍で戦い
ゴールデングラブも獲得した
横浜生まれの横浜育ちのセンターがここに誕生した
私はその事実に胸を踊らされた

3年目のオープン戦の勘違い

そして以前記事にもしたが
背番号4荒波翔、31歳背水のSHOW
彼が自身の打撃を勘違いしてしまう3年目のオープン戦
ここで上記のリンク記事を手前味噌だが引用する

荒波という選手は小技をし足を使って内野安打を量産し塁に出れば盗塁してチャンス拡大
そんなスタイルの選手であったはずだった、いや彼がプロで成功するにはこれしかなかったはずだ
そしてファンも球団も求めていたのはそれだった
ところが彼は自身が求められている野球スタイルと自身の理想のスタイルが全く違っていた
2012年でのある雑誌のインタビューで荒波本人が語っている

「ファームで梶谷とも話しているんですけど、僕らのように小さい体でも振りきったらスタンドに行くんですよ。だからボールを遠くに飛ばすためにスイングをしっかり振り切るのが理想ですね」

当時は梶谷もオープン戦で活躍しながらシーズンでは打てず悩み苦しんでいたが
荒波も梶谷も内野安打を足で稼ぐと言うのはあまり狙っていなかったのかもしれない
私は当時(いや今でも)梶谷や荒波はロッテ岡田のようにバットを短く持って内野ゴロを打って
足で内野安打を稼ぐという選手になるのがチームのためにも本人にためにもなると思っていた
彼らにはそれは理想ではなかったということだ
そしてボールを遠くに飛ばす選手になることを目指していた
荒波がその理想のスタイルを追い求めるのに拍車がかかった出来事があった
2013年のオープン戦荒波翔は自身の理想のスタイルに近付いていた
19試合で本塁打3で打点は16、オープン戦打点王だった
彼にとって大きな自信になったはずだ
「自分は長打の打てる選手なんだ」

そう、彼はこの年のオープン戦で自身の打撃スタイルを見失った
勘違いしてしまったという言葉でいいと思う
このオープン戦で長打を打つことに自信を持った背番号4は
開幕からどつぼに落ちて行く
大振りが目立ち三振も増える
またオープン戦でスタンドにいった打球も内野フライになる
長打が打てないストレスが得意の足にもミスを生む
4月17日の広島戦マツダスタジアム
三盗を試み、接触プレーで右頬骨陥没骨折
指揮官から「考えられない暴走、自爆」とまで言われてしまう
その時の試合状況を考えれば必要のないプレーだった
必要のないプレーでミスをし怪我をしてしまえば
首脳陣からの評価も落ちる
怪我空け後も打撃不振が続き
得点圏打率221で三振数は96とチーム2位
彼の打撃スタイルが完全に違うベクトルに向かい
おかしくなってしまったシーズンだと言っていいだろう
それでも2年連続ゴールデングラブも受賞した

スタメン候補が控えの控えに…

2013年の126試合の出場を最後に
彼の出場試合数は大きく減って行く
翌2014年シーズンは私も観戦していたが
4月29日の中日戦で満塁本塁打を打ったが
たび重なる怪我で後半戦は桑原にレギュラーを奪われる
2015年シーズンは交流戦で活躍したが70試合の出場で終わる
一昨年は36試合で終わり盗塁を1つも記録できず
昨シーズンはスタメン出場はわずか8試合のみ
5年前までセンターのレギュラーだった選手は
控えの控えの選手になってしまった
気付けば32歳になっていた

32歳で魅せる背水のSHOW

嘉手納キャンプで
彼もまた先に紹介した石川、後藤共に練習に精を出していたが
彼自身今の立場を打開する術を見失っているような気がする
昨シーズン荒波の打撃を見たラミレス指揮官が
「この打撃スタイルは求めていない」
とはっきり言っていたようだが
彼自身2013年のOP戦の打撃の幻影と
いまだに戦っているようにも見える
しかし32歳の彼に必要なのはそこにはない
ベテランらしい打撃を見せて欲しい
自慢の足も再三の怪我もあったのか
全盛期にはほど遠く盗塁も2年連続0
最早彼の持ち味すらわからない
32歳、背番号4のカーニバルは終焉を迎えている

しかし終わるにはあまりにも寂しすぎる
昨年末結婚を発表し
守るべきものも手に入れた
逃げる場所はない
背水のSHOWはここで幕を閉じてはいけない

煌めくフィールドでタオルを振って
まだ彼の登場を待っているファンがいる

歓声という疾風は彼を後押ししてくれるはずだ

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  1. 荒波に関しては昨年の貴殿のブログにもコメントしましたが、勘違いからの軌道修正が上手く行ってもないですね!
    既に貴殿は、私がどんな野球、どんな選手を評価しているかわかると思いますが、選手が自分の特徴、プロで生き抜く為の活路を見いだし、時には過去の栄光、プライド捨てて(多くの選手は4番か1番バッター、投手なら絶対エース)やり抜く選手、そして監督は持ち駒を如何に使うか、一芸ある選手を使い切るか!
    荒波然り、山下、関根、飛雄馬はまだ、高校、大学の中心選手気分が抜けない!
    昨年途中から柴田は、一握りバットを短くもちミートを心がけ課題のバッティングで一歩リードした!
    荒波が、キャンプ、オープン戦通じスタートからアピールしないと、外野戦線勝ち抜けない!
    負けるな荒波、まだ、終わる年ではない。

    1. コメントありがとうございました
      まさにFOXさんが理想とする自身の役割をしっかり考えその野球を実戦できる選手…荒波はそこまで考えが至らなかったのかそれとも自身の理想を追い過ぎてしまったのか
      彼の持っている力が凄いものであるだけに現状がほんとに勿体ないと思っています
      関根も仰る通りでバットを短く持って野球をできていません…このままでは同じようにただバットをふりきるだけの選手ばかりになってしまいますね
      荒波はチームのことを考えられる性格だけにこの1年一番野球を本気で取り組んで欲しいですね

  2. 32歳。
    本来であれば不動のセンターとなっていなければいけなかったですよね。
    桑原と熾烈なレギュラー争いをしていなければいけないのに、背水の陣。
    プロで生き抜くのはたいへんとしかいいようがなく、怪我、野球への取り組み方、考え方でプロ寿命も
    変わってくるのでしょうけど。
    ハマスタで荒波選手の打席になると、ファンがタオルを廻して歌う光景はとてもいいものです。
    今年も見たいし、やりたいです。
    1月の新人合同自主トレ見に行ったとき、新人以外は荒波選手だけが唯一サインをしてくれました。
    平日ですが、100人近くいたかな?
    それだけに、やっぱり応援したいですね。
    昨年は少ないチャンスを生かせませんでしたが、今年はより一層少ないチャンスの中躍動する姿を見たいです。
    キャンプでは神里も注目され始め、結果を残していけるかという状況ですので尚更ですね。
    連日のコメントですが悔いなく思いきり野球を頑張ってほしいです。

    1. コメントありがとうございました
      桑原と荒波に私は今も技術的にも大きなさがあると思いません
      桑原もタイプは荒波と同じだと思います
      しかし、現状スタメン確約される選手と今年肩たたきの危険を感じる選手
      これがプロ野球なんでしょうね
      荒波は非常にファンサービスをしてくれる選手ですしキャンプの時も多くのお客さんにサインをくれました
      彼を一軍の舞台で待つファンは多いと思います
      結果を残して欲しいですね

  3. もはや崖っぷちに立った4人(須田・石川・後藤・荒波)の分析記事はどれも読みごたえがあり頷かされるものばかりでした。野球寿命は何歳まで現役を続けられるのかという議論をマスコミは仕掛けてくるのですが、40代になっても現役でいられるのは一握り。各チームが若返りを目指している今、過去の実績や人気だけで一軍確約の選手はもはやいないということなのでしょう。Gの阿部、Tの鳥谷、もちろんDに入団した松坂であっても先発ローテーションに入ることは厳しいと予想します。話が脱線しました。

    それぞれ愛着もある選手なので、もしかすると後日それぞれの記事にコメント残すかもしれませんが、この中で唯一現役として厳しいと思う選手が荒波翔です。3年連続90敗を超えるチームに新たな風を吹き込んでくれたと思っています。しかしこの頃の荒波は精彩が欠けています。長打狙いのバッティングは三振や凡打の山ばかり、自慢の脚も衰えに衰え走塁でさえも観るに堪えません。今オフ啓二朗や下園よりも先に肩叩きになると思ったものです。ところが彼は生き残りました。ゴメスもそうですが、今季が最後のチャンスになるでしょうね。少ないチャンスだと思いますが、それを活かして結果を残してほしいものです。

    1. コメントありがとうございました
      記事へのおほめの言葉ありがとうございます
      他の須田、後藤、石川の記事もお暇の時にコメント下さい
      東北ベイ党さんが須田や石川に対してもどんな意見を持っているのか気になります
      荒波が長打を狙いすぎて求められている打撃を出来なくなったしまったのは本当に残念です
      彼の足そしてあれだけの守備範囲を持ちながら32歳でこの位置にいる現状は残念でなりません
      昔は横浜高校出身という贔屓事項も今のベイスターズには考慮されないでしょうし
      今年本気で結果を残せないと彼はユニフォームを脱ぐことになります
      踏ん張って欲しいですが、果たしてどうでしょう

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