▼opposite editorialをブログで書いてみる
私は、ブログ再開設後
何度か中畑監督の来季の続投を反対の意見から記事を書いてきた
参考記事
新人緒方カープより下の4年目中畑ベイスターズの未来は…
年俸1億円の監督が残り、4600万円の功労者をクビして浮上できるのか
しかし、実際問題、続投はほぼ決まりのようである
そこで日本の新聞ではあまり見られないが
世界の新聞では常識である「opposite editorial」オポジット・エディトリアルとして
中畑続投を支持する立場で記事を書こうと思う
「opposite editorial」オポジット・エディトリアルとは
一つの問題に対して正反対の論説を並べることを行うことで
つまり、ある問題に対してその新聞の考え方が賛成であっても
賛成の社説だけでなく敢えて並べて反対の記事も載せることだ
こうすることで読者はその問題に対して多角的に考えを享受できる
日本では集団的自衛権の問題を持ち出さなくてもわかるように
この新聞は右だから全記事が賛成こっちは左だから反対意見ばかりと…
一方的な論説しか載せない
それでは、あらゆる見識を読者は知ることができない
そういったところが世界の報道自由ランキングで
日本が中々上位にいけない理由のひとつではあるのだが
話が、それてしまった
そこでここでは中畑監督の続投に賛成の意見から敢えて記事を書こうと思う
それが当ブログでのオポジット・エディトリアル、いわゆるオプエド(反対意見)である
▼中畑野球の評価
中畑監督の続投要請が報じられたのは7月18日の
オールスター第1戦の翌日
前半戦終了時点で42勝42敗1分けの5割で首位
この時私も秘かにCS進出をある程度計算してしまった
「10月休まなきゃ…」と
しかし、チームは交流戦以上の失速を見せて最下位に落ちた
原因はさまざまあるだろうが
怪我人続出
先発陣の調子が一斉に落ちる
リリーフが崩れ始めるなど
中畑監督の計算が経たない状態になってしまった
さらには、球団がようやく補強した助っ人ビローが論外なピッチング
この状態で
中畑監督一人に後半戦の低迷の責任を押しつけるのは酷かもしれない
それではこの4年間の中畑野球をどう評価するか
▼中畑の突然の監督就任と1年目
2012年監督に就任した中畑清
11年新規参入した際
当初球団が考えていた新監督は工藤公康だった
しかし、高田GMと工藤監督の意見に隔たりができ
工藤監督は白紙に
ファンが呆気にとられている間に
なぜか中畑清が新ベイスターズの監督就任となる
工藤白紙→中畑就任
その間があまりにも早く
見えないチカラが働いてると想像しない方が無理だった
この中畑監督就任を喜んだベイファンは一人もいなかったと断言できるほど
中畑=ベイスターズはイメージができなかった
それは私なんかが生まれる前にあった
大洋長嶋監督誕生騒動レベルの話だった
しかし、そんなファンの気持ちを惹きつけるように
参議院選挙に落選した中畑は支持を集める
2月キャンプには連日1面が中畑清
インフルエンザを患ったのさえ話題提供にしてしまう人気者だった
3月のオープン戦では若手の梶谷などが足を使った攻撃を見せて
12チーム中4位
今年は違うとファンに思わせてくれた
だが、そうは問屋が許さず1年目はマエケンからノーヒットノーランを食らうなど最下位
それでも観客動員は微増ではあるが、増えた
そう、1年目中畑監督はピエロになることを厭わず注目を集めた
▼選手に厳しくあたる姿勢の評価
そして球団がこの年から発売したDVD「ダグアウトの向こうで」
この球団内部のベンチ裏のドキュメントを見る限り
中畑清の熱い思いは伝わってきた
しかし、その一方選手の覇気のなさが気になった
特にキャプテンの石川
数年前から石川の不自然なほどの偏向起用が
ファンの間で見えないチカラがここでも働いてると言われた
ところが
その実際あったのどうかわからない見えないチカラを打ち破ったのも
中畑清だった
2013年スタメンを外されベンチで不貞腐れてるように見えていたキャプテン石川を
ファームに落とす
怪我以外でここ数年下に落ちなかった石川にキャプテンはく奪の可能性を含めた
無期限降格を言い渡す
そして再び昇格した石川は活躍する
このように中畑清が優勝を常に争っていた元巨人選手であるがゆえの
ベイスターズの選手の気のない行動の叩き直しは見るファンも納得させてくれた
現在4番を打つ筒香の起用にも似た話がある
就任当初、中畑は筒香に4番を打ってもらう期待をかけていた
しかし、中畑就任1年目2年目と筒香は伸び悩み
ついに2013年秋季キャンプには筒香呼ばない荒療治
そして毎年筒香が自主トレを村田と行うことに苦言を呈し
筒香は、村田組を離脱する
2014年筒香は開花
今年はキャプテンマークをつけて4番としてチームを引っ張ている
▼中畑の配置転換で生き返って守護神とルーキー
また、中畑監督ならではの起用で素晴らしい成績を残した選手もいる
守護神で30セーブを残した山口俊がリリーフとして限界とみると
川村コーチなどの反対を押し切り、先発転向
これが功を奏し月間MVPを獲得する
そして山口が後ろに回ったために空いた守護神には
ルーキーの三上を起用
これも成功する
その三上が今シーズン開幕に間に合わないと聞くと
山崎康晃を開幕前のファンミーティングで守護神に指名
あまりにも危険なルーキーの抑え起用を2年続け
山崎はベイスターズイチの人気選手としてプロデュースした
それでもチームは
4年で6→5→5→6?である
その手腕に疑問を持つ
▼現場が言い訳ができる補強しかしない編成
いや、その低迷の原因も球団の編成にある
2012年打てるライトが欲しいという中畑の要望で
球団が連れてきたのは元楽天で1塁を守るのもままならないルイス
打力も代打でも起用できないほどだった
2012年オフ
池田社長や春田オーナーが言う
「言い訳できない補強をする」のかけ声で
中日からソト、ソーサ、ブランコを獲得するも
肝心の先発投手は獲得できず
ソフトバンクから大場をトレードで取るといった話も
報道が出た直後
多村・吉川・神内と
投手2人は先発にもリリーフにも使えない投手に交換相手は変わっていた
結局
言い訳ができる程度の補強に終わる
それでも、5月の多村のサヨナラ本塁打などファンが楽しめる野球を演出する
そして2013年オフには
親会社がDeNAになってほぼ初めて大物と言える投手をFAで補強
阪神久保を獲得
ようやく先発ローテに使える投手を球団が補強する
しかし、(中畑の意向もあったことは否定できないが)
鶴岡を人的補償で阪神にとられてしまい
正捕手不在のままシーズンを迎える
チームは春先出遅れるも
先に書いた山口の先発転向や三上の守護神起用などで
夏場までには持ち直し
キューバからグリエルを獲得したこともあり
最後までCS圏内を争った
▼グリエル問題すら乗り越えた首位ターン
そして今年、ブランコを切ってロペスを獲得した以外は
大きな補強は特になかったが
グリエルの契約は延長され、打線は強力なものになるはずだった
ところが開幕直後にグリエルの契約は破談となる
それでも、中畑監督はグリエルなしでキャンプから考えていたと
特に不満も言わずにチームを指揮し
山崎の守護神起用などで
交流戦前には貯金12の首位を独走する
広島でさえ、4億円をかけて黒田復帰を実現させたにも関わらず
大きな補強がなかったベイスターズが首位
選手年俸は12球団最下位
それでもチームは首位だった
▼ファンは監督を批判することしかできない
ここ数年で増えたファンは、今年さらに急増
春先に簡単に交換できたファンクラブチケットも一般発売日に窓口で並ばなければ獲れない
詐欺と言いたいが、チームが勝ちファンが増えたからこそだった
そう
中畑清は球団から続投要請はされるだけの信頼はされているが
球団は彼の要望に沿ってくれない
もちろん監督であれば「与えられて戦力でやるだけ」
しかし、前半戦終了時に続投要請を出すほど信頼しているなら
それなりの戦力を整えてやるのが球団の責任なのではないか
ところが、我々ファンの目からこの球団の責任者が明確に見えない
高田GMなのか南場オーナーなのか池田社長なのか…
それとも見えないチカラなのか
結局
低迷の責任をファンは
我々から一番よく見える
中畑清に求めるしかないのだ
しかし、球団は「中畑清の続投要請」を出す
それならば
球団の言うように我々がこの男にもう1年チャンスを与えれば
今度こそ言い訳できない補強をしてくれるのだろうか
▼孤独に見える中畑清
長嶋第一次巨人政権時代
中畑清は
監督長嶋が
球団の姿勢が二転三転する続投か解任かという報道が出るたびに
悔しさがあった
だからこそ、伊東キャンプでも最後までやりきったという
そして今
長嶋の伊東キャンプのような地獄のノックをしたいと思っても
球団からは
「今の時代にそぐわない。科学的にも医学的にも長時間練習は良くない」と
中畑のノックすら禁止令を出された
今の時代にそぐわないと言われ
今の時代のファンをスタジアムに呼んだ中畑清の味方は果たしているんだろうか…
と、言う事で私の意見は中畑続投には反対ですが
敢えて賛成の立場で記事を書いてみました

記事更新時に通知を受け取ることが出来ます。
>munerin52さん
「敢えて」です
時には自分の意見とは違うことを文字にして見ると気づくこともあるかな…と思ってやってみました
でも、なかなか考えを代えることはできないですね
munerinさんの
ブログ拝見させていただいております
これからも辛口で、鋭い視点を持った
ご意見勉強させていただきます
こんにちは。
タイトルの通り、「敢えて」、だと思いました。
>きよぶうさん
私は、結果が出てない以上監督に責任があるのは事実なので責任をとるべきだとは思ってはいるんですが
その責任をどういう形で中畑監督がとるのか。
続投してCSに行くのが責任という答えを出すのであれば
メディア対策も来年は抑えて、負けた試合にインタビューは答えないなど、少し今までと違う形で指揮してほしい気持ちもあります
中畑清らしさは失っても、球団からの要望に敢えて沿わないやり方を見せてもいい気がします
ストイックに勝利を追い続け、メディアやファンを敢えて忘れて勝利だけを追い求めるスタイルで燃え尽きて欲しいと思っています
いずれにしても、来季優勝でもすれば手のひらを返すファンもいるわけですからね
我々は応援するしかありませんが…
また覗きに来てください
初めて投稿させていただきます。
この意見に同意します。
これが本来の現状だと思います。
後半はあまりにも選手が居なさすぎましたね…。
強いて言うならなら球団がこれだけお客さんを呼べるようになった。
そこでこその補強をしてもらいたいです!!
今度は中畑清に対して球団はどう答えていくかと言ううところでしょうかね。
来年こそは優勝を期待します。