ファームの責任を山下1人にとらせるのか…


▼コロコロ変わるファーム監督

昨日ファーム監督の山下大輔と球団が契約更新しない旨を発表した
このニュース自体はファンの間で特に驚きもないニュースだったと思う
もし球団を退団したとしても、外部からチームを支えるような形をとるだろう

問題は、山下大輔がユニフォームを脱いだことより
ファームの監督の選定を
この球団はあまり重要視していないようにみえること

2012年にファームの監督に就任したのは山下大輔
翌年も指揮をとったが
2014年は現在1軍打撃コーチの大村巌がファームの指揮をとり
そして今年は1度フロント入りした山下大輔にまたユニフォームを着せた

ファンから見るとどうしても「なら4年山下にやらせればよかったんじゃん」
とも思えるのだが…
そもそもファームに対してこの球団はどう考えているのか

▼編成主導のファーム、それがスタンダード

「ベースボールサミット~第五回横浜DeNAベイスターズは止まらない」

という今年開幕前に発売された本の中で高田GMはファームについてこう答えている


-むしろファームは我々が管理しています
関根がいい例ですが、
入団時から、1年間、ファームで全試合に出場させ、
全打席を立たせて欲しいと指示をだしてプランを立てました。
そういう形で大きくフロントが関与しています。(略)
1軍は勝つことだけを考えてくれと言いましたが、
ファームは球団主導、フロント主導で考えます。
それがいい方向に向きつつあるんじゃないでしょうか

この考え方は一見すると
ファームの指導者は編成の言うとおりに指導しろ
と球団の傲慢に捉えかねないが
この球団の方針は決して悪い事ではない

今ではそれほど見かけなくなったが
一昔前
ファームという育成の場では若手の選手に
やたらと指導したがるコーチが多くいた
こっちのコーチは、小技ができるようにしろと言うし
あっちのコーチは、三振おそれず一発を狙えと言う
そして
そっちのコーチは、投手に転向しろという…

これは極端だが、
事実以前のベイスターズではコーチの指導がバラバラで
選手が戸惑いプロ野球人生を棒に振った選手が何人もいる

例えば
かつて在籍していた古木克明
指導者のアドバイスを聞き入れ過ぎて
4番を期待されているのにコーチに
「足をもっと生かせ」と言われ
打席でセフティーバントを試みるというほど混乱したことがあった
そして彼は大成することなくプロ野球界を去った

そんな指導をさせまいと
98年ベイスターズを指揮していた権藤博は監督時代コーチにこう頼んだという
「選手が聞きにくるまで、なるべく
技術的なアドバイスをしないで欲しい
コーチはすぐに指導したがるが選手が求めていないのに
コーチがあれこれ指導すれば選手は混乱する
それは、コーチのマスターベーションだ」

さらに

「コーチは技術的な指導より、選手が練習しやすい環境を整えてくれ。
そして常に観察していてくれ。
選手が練習しているのにコーチが見ていないという状況だけは作らないでくれ
常に選手を見て選手がアドバイスを求めてきた時に初めて指導してくれ」

中日2軍監督、近鉄、ダイエー、横浜でピッチングコーチを長年務めている権藤だけに
指導好きなコーチがあれこれ言って潰れていく選手を見ていられなかったからだという
この権藤が監督時代にコーチに求めた姿勢はまさにメジャーリーグでコーチが行う指導法だった

さて先ほどの本のインタビューで高田はこうも言ってる
-毎月1回、育成ミーティングをやってます。監督・コーチ・トレーナーを含めて、
みんなで話しながらこの選手はこう育てようと。略
ミーティングを重ね、修正しながら選手を育成してます

つまり、具体的に話すと
今までは色んなコーチが
一人の選手に色んなアドバイスをしていたけども
しっかり編成含めて話し合い
プランAとプランBと言う指導があるならディスカッションし結論をだす
この選手はプランAで1年間指導しましょうと決めたら
そのために、こういう練習をしてこれだけ試合に出しましょう
そのうえで1年後成長してなければプランBで指導しましょう

と、選手への指導を
ファーム監督、コーチ、編成で一元化するのだ
この育成方法自体は、今やプロ野球界でもめずらしくないのだが
ベイスターズが採用したのはDeNAになってからで
まだ4年目である

しかしこの育成方法は成果を出しつつあり
今年は関根や乙坂など若手野手が1軍で大きく飛躍した

しかし、私は今のファームが必ずしもうまいこといってるとは思わない

▼ファームと一軍の連携が出来ていない
先月16日の神宮で
新助っ人ビロウ投手が制球に苦しみ5失点で降板した
その試合後
川村コーチは
「ファームで制球に苦しむと聞いていなかった。これでは話にならない」
とコメントしている

しかし、私はファームの試合でビロウのピッチングを見た友人に
「四球ばっかで使いものにならない」
1軍で登板する1週間前に聞いていた

ファームを観戦したスタンドのファンでさえ知っていた事を
なぜ、1軍のコーチは知らなかったのか
1軍とファームの連携がうまくいってるとは思えない

また
今年はリリーフに非常に苦労したシーズンだった
山崎、エレラ、長田はほぼ通年頑張ったが
それ以外のリリーフは前半田中、後半須田以外は
使い物になったとは言えない

そのため今年は
リリーフ投手の入れ替えをよく行ったが
10日前滅多打ちくらった投手を
10日後すぐにあげて打たれるというシーンをよく見かけた
特に東野、岡島あたりはファームで調整していたのかも怪しいピッチング

ファームと1軍の連携は極めてとれていなかったと断言できそうだ

今のファームの育成方針に
球団が大きな自信を持っているのはいいが
肝心の1軍との連携が下手では困る

2軍監督山下が悪かったのか

調整期間も与えず、すぐに上にあげろという1軍首脳陣が悪かったのか

ファーム主導する編成がだめなのか

誰が悪いか答えを出せないが
今回の山下大輔の退団にはきな臭さもある

そう、ファームから上がってきた選手が悪いのは山下の責任
山下一人だけが責任をとればいい…という

ここでも見えない
いや、見えているかもしれないチカラが働いている気がしてならない


▼実現しなかった監督中畑 ヘッド山下

よくよく考えれば山下大輔が2012年に2軍監督になったのも
本来は工藤新監督の下、ヘッドコーチに就任する予定だった
しかし工藤監督が白紙になり、中畑監督に代わったために
ファームの監督に配置転換という流れだった
中畑監督にとって山下大輔ヘッドでは都合がよくなかったんだろうか

そう考えると
ファーム山下と1軍中畑の連携がうまくいくわけがない

今回の退団の遠因は4年前から推測できたことかもしれない

ユニフォームを脱ぐのは山下一人で言いわけがない

▼ファームにも1軍の低迷の責任があるが…

来季のファームの監督は誰がやるんだろうか
個人的にはファームの監督の三条件として
・選手を混乱させるような指導をしない
・選手から信頼される親分肌
・選手と一緒に汗をかける

この条件に一致するのは↓

 

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彼しかいないのだが…

しかし、おそらくこの球団は新沼や小池あたりをファームの監督にして
編成主導でのファーム育成に大人しく従う人材を選ぶんだろう

山下大輔という
トカゲのしっぽにもならないところを切って
お茶を濁すのはやめてほしい

1軍低迷の責任はファームにもある

そのファームの責任も
どこにあるのかファンには見えない

そして、この日2軍で1番の成績を残した
多村も
ベイスターズのユニフォームを脱ぐように
球団から通告を受けた

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