1998年4月18日 対中日戦1回戦 駒田通算11本目の満塁弾は苦手山本昌から


ー「落合さんと本当に競争させてくれると思いますか。僕だって巨人にいたい。だけど、それ以上に野球がしたいんです。わかってください」
(朝日新聞が伝えたプロ野球-西村欣也)より

駒田徳広が93年オフにFA宣言を決意した時
西村欣也に電話口で泣きながら語った言葉だ

落合が巨人にFAで移籍していることがほぼ決まっており
巨人長嶋監督の構想の中には控えとしか考えられていなかった駒田
この年FAでベイスターズに移籍する
しかし、駒田を獲得するための資金を拠出するために
高木豊、屋敷要、山崎賢一、市川和正といった
多くの生え抜きの選手をベイスターズは解雇した

駒田はベイスターズに移籍してから
ファンから痛烈な野次を飛ばされ矢面に立たされた

また「元巨人」と見られることに抵抗を感じ
若い選手に特に小言をいうことなく
ベイスターズでは物静かにシーズンを過ごしていた

しかし、石井琢朗が駒田と野球の話した時
非常に感銘を受け
「この人は選手の前で喋らせなければならない」
と渋る駒田をキャプテンに推薦する

20代後半に中心選手が揃う
当時のベイスターズの中において
どこか外様のイメージのままでいる駒田を
本当の意味でチームの和に入れることができるかが
優勝の鍵を握っていると言っても良かった

その駒田は98年開幕直後は決して好調とは言えなかった
しかし、満塁の場面であれば話は違う

満塁男駒田が輝いた98年4月18日の試合を振り返ってみる

この日の両チームのスタメンは

ベイスターズ
8佐伯
6石井
7鈴木尚典
4ローズ
3駒田
9マラべ
5進藤
2谷繁
1三浦

1番センターは佐伯
駒田は5番
しかし中日の先発は左の山本昌
2人とも苦手にしている

ドラゴンズ
6李
4久慈
7立浪
5ゴメス
9関川
3山崎
8益田
2中村

1山本昌

今年2015年に引退した山本昌が先発
山本は前年最多勝のタイトルをとっている
リージョンボムが内野を守る関係で
立浪は外野に回されていた
4番ゴメスのことを当時武井咲は応援していたのだろうか…

試合は、2回に動く
ベイスターズ先発三浦が
先頭の関川にヒットを打たれると
2死から中村武に
レフトへのタイムリーツーベースを打たれ先制される

一方、山本昌からベイスターズ打線はなかなか得点を奪えない
特に引退する2015年まで
山本が歴代で1番抑えていた駒田は
95年の7月にヒットを打って以来この日までノーヒット
この日も1打席目は三振
同点に追いつくチャンスでまわった4回もライトフライで終わる

4回は駒田が倒れた後
マラべがタイムリーを打ち同点に追いつく
そして5回裏
先頭佐伯がヒット、2番琢朗、4番ローズが四球で
1死満塁で駒田

2ストライク1ボールと追い込まれた
4球目のスライダーをレフトに振りぬき
最前列に入るグランドスラム
これが駒田にとって5年連続となる満塁弾
通算11本目のグランドスラムとなった

苦手山本昌をノックアウトすれば
8回にはデッドボールを挟む
6連打で一挙7得点を奪う

三浦が5回1失点で降りた後は
関口、斎藤隆、横山が無失点に抑えて
12-1の大量リードで勝った

駒田はその日のヒーローインタビューで
「今日は敵も味方もファンの方も自分自身も
絶対打たないと思ったところで打てたので嬉しかったです」

独特な表現で喜びを語った

ベイスターズは14安打を放つも
ヒーローの駒田はこの日のヒットは
グランドスラムの1本のみ
満塁男駒田らしい活躍だった

このシーズン
これから優勝を争う上での大事な中日との初戦
しかも苦手な左腕山本昌からの勝利
ベイスターズは圧勝で幸先いいスタートを切った

しかし、ベイスターズが
本当に苦手とするのは
中日の左腕野口だった
次回は野口とのこのシーズン初対決となる98年4月19日にプレイバックします

4月18日 ハマスタ
ベイスターズ12-1ドラゴンズ
勝;三浦2勝1敗
負;山本昌2敗
本;駒田1号
観衆:25000人
時間;3時間17分

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