2人の山田が観た 短期決戦の天国と地獄


1997年の日本シリーズ第一戦

ヤクルトの監督野村克也は西武との

試合前のメンバー交換を終えた後こう言った

「山田って誰だ?東尾は何をしようとしてるんや」

この年わずか3試合しか出場していない4年目の

若手山田潤が7番レフトで西武のスコアボードに記された

現地にいたヤクルトファンだけでなく西武ファンまでもが

持参した選手名鑑で山田を調べていたはずだ

西武東尾

左投手石井一久対策として

この年のシーズン最終戦の10月12日に

オリックス星野からプロ初本塁打を打った男を

このシリーズのラッキーボーイとして起用した

このあまりにサプライズな起用は

小林正也原作、作画たなか亜希夫の野球漫画

「クラッシュ正宗」にエピソードとしても扱われている

しかし、このサプライズ起用

現実の結果は3打数無安打

「せっかくチャンスをもらったのに情けないです」

こうコメントだけ山田は残し

日本シリーズの舞台を後にした

山田にとってこの日本シリーズでの挫折が影響したのかはわからない

しかし、プロ7年間通算10安打でユニフォームを脱いでいる

その14年後

同じような大事な短期決戦で

サプライズ起用された選手がいる

奇しくも同じ姓の山田2011年のクライマックスステージファイナルステージ第2戦

一度もシーズンで1軍に昇格したことのなかった山田哲人

1番遊撃手で先発出場する

第3戦、4戦、5戦もスタメンで出場し

初打点も記録、ベンチの期待以上の働きを魅せた

サプライズで起用された短期決戦での結果が

その後の2人の山田のプロ野球人生を別けたような気がしてならない

97年の日本シリーズで挫折を味わった山田潤はその3年後球界を引退し

11年のクライマックスシリーズで結果を残した山田哲人は

4年後にはトリプリスリーを達成している

ポストシーズンという短期決戦での経験は

選手に飛躍のきっかけとなる自信を与えることも

時には引退にまで追い込む挫折を与えることがある

では、挫折を味わった山田潤は不幸なのか

そんなことはないこのプロ野球という世界では
1度も1軍の舞台にたてず
引退した選手がほとんどだ

 

しかし、山田潤は

日本シリーズというプロ野球選手の憧れの舞台でスタメンとして名前を残した

名選手でも日本シリーズを経験できなかった選手がたくさんいる

(ホエールズだけでも山下大輔、田代、遠藤、斎藤明、高木豊etc.)

この経験はプロ野球選手として喩え活きることがなくても

人生においては大きな武器になる

現在山田潤は楽天イーグルスのスカウトを担当している

かつての自分のように大舞台に立てる選手を発掘している日々だ

あの大舞台にたった経験は選手を見極める大きな武器になるだろう

今年もクライマックスシリーズが終わり

いよいよ、最後の短期決戦日本シリーズがはじまる

チームに勢いを与えるラッキーボーイが生まれる舞台がまたやってくる

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