石川雄洋は過大評価か?過小評価か?


「現時点で横浜という地と横浜ファンから離れることはできない」
この言葉を聞いてファンの反応はどうだったのだろうか

『さすが、初代キャプテン泣かせることを言ってくれるじゃないか』
と、概ねこういう反応なのだろう
しかし一方で
『どうせ、FAしても他球団から声かからないから残留しただけで良くいうわ』
こういう厳しい見方をしたファンも多いのだろう

石川雄洋という選手に対してファンの評価は
他の選手と比較しても大きく2つにわかれるだろう

好きか嫌いか
必要か必要ないか

それはいつからかそれぞれの見解を持つファンの感情論ともなり
単に過大評価か過小評価かの2つにも別れることが多い

この選手の評価を今回はこのブログ独自で考えてみたい

▼1番打者として石川は失格かどうか
今更、石川という選手の経歴を詳しく振り返ることはしないが
2004年にドラフト6巡目でベイスターズに入団
2006年からスイッチヒッターに転向し
2008年頃より遊撃手としてレギュラーを確保する
2012年にキャプテンに就任し、一度セカンドに転向するも
13年に前年に移籍した内村が再度遊撃手に再転向
しかしシーズン途中に再びセカンドにコンバートされ
現在までセカンドのレギュラーとしてベイスターズを支えている

2008年のレギュラー時代から主に1番でスタメンに出ることが多く
1番遊撃手として「琢朗2世」の期待がかけられるも
守備が安定せす、肩の悪さからスローイングがやや不安定
さらにバッティングも1番の割に三振が多い
しかし、来る日も来る日もレギュラーで出場し
チームの低迷時期であったこともあり
ファンのヘイトが石川に集中し
スタジアムで耳を疑うような野次が飛ぶこともある

そんな石川だが、1番打者としてどう評価されているのかといえば
「出塁率が悪い」
「1番にしては三振が多すぎる」
などあまり評価されていない

では、実際数字で石川を見てみる

低いというイメージを持たれる石川の出塁率だが
数字だけを見ればそうも言えない
1番のレギュラーを確固たるものとした2010年頃から振り返ると出塁率は
2010年.324 2011年.307 2012年.351 2013年.357 2014年.306 2015年.306
ここ2年はギリギリ3割を超えている程度ではあるが
選球眼の良さを測る指標であるISOD(出塁率-打率)も極端に悪いとは言い切れない
むしろ、1番打者としての伸びシロさえ感じられる

ただ、その一方で四球を選んだ数は少ない
今季は怪我もあったので参考にしづらいが
昨年以前のシーズンで四球を40個以上選んだシーズンは2013年のみ
2014年のシーズンはセリーグで
一番多く四球を選んだ広島丸の100個のわずか3分の1にあたる
32個しか選んでいない
その年の丸の出塁率は.419実に石川より1割以上も高い
石川の出塁がそのまま梶谷筒香の前にランナーがいるかどうかに直結するため
非常に寂しい数字ともいえる
ちなみに98年優勝した時の1番打者石井琢朗は63個の四球を選んでいる
この琢朗でさえ、この頃1番打者ならもう少し四球を選んで欲しい
と当時の解説者から注文をつけられていた

また、三振の多さも気になる
2014年のシーズンで98個と言うリーグ6番目に多い
そして今シーズンも14年より
打席数は170近く少ないにも関わらず82個も三振している
よく石川はファールで粘るというが
四球を選べず、三振が多いという事になれば
その粘りも価値が半減してしまう

個人的には1番打者に必要なのは
出塁率や三振の少なさよりより多くの球数を投手に投げさせることだと考えているので
ファールで粘った末球数を消費させての三振であれば大いに1番打者の仕事をしたと評価できる

しかし、石川の場合明らかなボール球に手を出したり
甘い球を仕留め切れずファールになるケースも多く評価は難しい

また、石川の場合1番打者でありながら盗塁数の少なさも気になる
この5シーズンで二桁以上の盗塁を記録したのは11年の12個のみ
今シーズンも6個しか記録していない
これはベンチのサインも関わることなので一概に石川が悪いと言えないが
2010年36個の盗塁を記録した割にはここ数年は非常に寂しい
この数字の寂しさは盗塁王を争っていた2010年の夏場に怪我をした影響もあるようだが…

1番打者として数字も寂しいが、ここ近年は怪我も多いのも気になる
トップバッターが離脱するとチームとしては計算できず苦しい
石川のヘッドスライディングを勝利への執念と賞賛する声もあるが
怪我をするリスクも高まるので個人的にはもうしない方がいいと思う
(ヘッドスライディングよりベースを駆け抜けた方がセーフになる確率が高いのは証明されている)

▼遊撃手失格からの守備面の悪さ
石川の場合、打撃以上に守備の悪さが目立つ
琢朗の後釜として見えないチカラも働いたとしか思えないほど
遊撃手のスタメンに名を連ねてきた石川だが、失策数が多く
守備範囲に不安を抱えそれがチームの失点につながるというエラーにならないエラーも
データーの数字として残っている
また肩の悪さから、内野安打を許すことも多く
遊撃手として失格なのではという話が
ファンの間では2010年頃から頻繁に議論されていた
それでも首脳陣は遊撃手に石川を使い続ける

それは藤田・渡辺直人という優秀な遊撃手を他球団にみすみす放出した結果となる
そして石川はセカンドにコンバートされ、チームにも石川本人にとっても
非常にもったいなかった遊撃手での4年間を費やしてしまった

実際ある他球団関係者の石川評は
「横の動きに鈍く、遊撃手としてなぜ横浜が使うか理解できない。肩は弱いがスローイングは悪いわけではなく守備に手を抜くこともないのでサードでの適正の方がある」
と話すところもある

現在もセカンドとして遊撃手時代に比べれば、格段に守備は向上したがもう少し安定して欲しい

▼誤解されやすい評価
石川に関しては精神面に対してチームメートから苦言を呈されることが多かった
これは2011年のファン感謝祭での
森本や渡辺直人のトークショーや他メディアでの新沼や藤田のコメントからもわかるが
試合でミスを犯すと不貞腐れることが多く、気分の波がそのままプレーの波につながり
当時選手会長だった新沼が試合後不貞腐れる石川を諭したこともあるという
それでも、そういった先輩選手が一様に言うのは
「石川の練習熱心さはチーム1」
「練習で手を抜くことはまずない」

その石川の姿は、『ダグアウトの向こう13』でのCSの望みが消えた後も
試合後居残り練習を率先し
それを見て他の選手も続いた姿から我々ファンは垣間見ることができる

初代キャプテンとして彼が選手から指名されたのも
「石川がこのチームの中心選手になれば絶対チームは変わる」(渡辺直人談)
正にチームが変わり始めた姿だったのかもしれない

▼勝負の年になる来年
ファンから誤解されやすい1面もある石川だが
現在のところベイスターズのセカンドの1番手であることは間違いないだろう

1番打者としてもセカンドとしても
物足りなさは確かにある
石川は今年プロ10年目を迎えたが
同じ10年目の石井琢朗の成績は 打率.314 本7 打点48 盗塁39
そしてチームは優勝している
昔の月刊ベイスターズで、やくみつると対談した主力になりかけた石井琢朗が
「僕らが主力になった頃に必ずこのチームは強くなります」
力強く語っていたことは有名だが
石川はその時の琢朗同様、本当の意味でチームの中心になることが求められる

現在4番打者として1流になりつつある筒香を生かすも殺すも
その前を打つであろう石川に罹ってくる
石川にとっては今年は勝負の年になる

セカンドにはライバルも多い
ロッテのクルーズ獲得の噂もある
もし、中途半端な結果しか残せないのなら
来年30歳を迎える選手には控えとしての野球人生しか待っていないだろう…

彼にとっては今年キャリアハイの成績を残す必要がある

▼背番号7の後継者に期待することは多い
「辛辣な野次を飛ばすのはファンとして許しがたい行為だ」というファンもいる
もちろん「死ね」とか人として使う言葉ではない野次は
もはや野次と認めるわけにはいかないが
プロで有る以上、ある程度選手は野次を受け止める必要がある

そんな野次を石川はグランドでの結果で黙らせるしかない
ファンに同情されていてはダメだ

私は石川に秘かに期待している
それは鈴木尚典の背番号7をつけているからだ
石川自身が高校の大先輩である背番号をつけうることを希望してつけている

本来石川には3番を打って欲しいと思っていた
足も速く内野安打も打てる石川には
打率.300を充分残せる潜在能力があるはずだ
まだ、一度も打率3割を残せていない現状を大いに反省し
今シーズン文句のない結果をだして欲しいと思っている

そして過小評価、過大評価と言われないで
本当の意味で賞賛される選手になるために
残された時間はもうわずかしかない

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  1. >自由人さん
    おっしゃっる通りだと思います
    梶谷しても石川にしても98年と比べるのも失礼な成績しか残せていませんね

    みな、それなりに潜在能力は高いんでしょうが
    その潜在能力を伸ばしてあげられる指導者がいないのも問題でしょうね
    もう少し、チームが強くなるには何が必要かフロント、首脳陣、選手も考えられるといいんですが

  2. 私個人の意見ですが、私も生まれてからの横浜ファンですが、他球団が内野手で必要なベイの日本人はいるかと考えると?

    その中で1番マシなのが石川って感じがします。

    98年に今の選手がタイムスリップしたら筒香と山崎康以外は試合に出れないでしょうね・・・
    梶谷も外野であの打率では・・・・

    石川に関しては98年なら1軍に入れるかのレベルだと思います。

    私はベイの二遊間は12球団最弱だと思ってますからチームにとっては過小評価、過大評価どっちとも言い難いですね。

    まあ外野もコンバートの2人に退けられてしまうんですから全体的に弱いんですね。

    楽しいブログ書いてるのでつい書き込みました。

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