実は優秀だったTBSドラフト?4年目の11年ドラフト組を評価する


ここまで数回にわけて
2012年~2014年のドラフトで獲得した選手を評価してきた
参考記事:2015年ルーキー評価
2014年ルーキー評価
2013年ルーキー評価

これまでの私の評価に対して「お前は何様だ!」
手厳しいコメントもいただいたが(公開はしていませんがしっかり受け止めます)
決してベイスターズを批判しようとしているわけではない
応援しているからこその辛口記事だと理解していただきたい
私のベイスターズへの思いは
98年の試合を振り返るPLAY BACK98年
歴代選手紹介

などを
ご覧になってもらえればわかっていただけるはずだ
さらにベイスターズを応援して今日も悲観する
も見ていただくと
私の純粋な思いからこその辛口な記事だとわかっていただけると思う
これからも、コラム系の記事では辛口なテイストを変えるつもりはない
その代わり、先ほど紹介した歴代選手紹介やPLAYBACK98年では
カレーでは言えばバーモンドカレーのように甘口な記事なので、ぜひ一読して頂きたい

さてDeNAのドラフトを3年間評価してきたが
DeNA元年にルーキーとして入団したいわゆる2011年ドラフト組
TBS政権最後のドラフト組を今回は評価しながら考えてみたい
意外や意外、この11年ドラフト組は優秀な人材が多い
「身売りが決定しているから、高卒の入団してくれそうな人しか指名しなかった」
と揶揄されるが
この4年のDeNAのドラフトと比較すると直ぐに戦力となった選手はいないがチャレンジ精神もあり育成する意味では大きく育つ可能性のある選手が多い
ダメなTBSドラフトという固定観念を捨てて
今一度4年目のシーズンを終えた選手達を振り返ってみたい

★2011年ドラフト指名選手(4年目)一覧 評価は100点
年齢は2015年シーズンのもの

◆ドラフト1位 北方悠誠  21歳  20点
本来であれば、今シーズンはホークスの育成選手であるために評価対象外としたかったが
便宜上点数もつけた(点数はベイスターズ在籍時の評価ということにする)
今シーズン残念ながらホークスも戦力外となってしまったが、実に惜しい逸材だった
11年のドラフトでは、藤岡(ロッテ)、松本(前巨人)と外れ外れで指名した選手ではあるが
150キロの直球と鋭いフォークはベイスターズ以外のスカウトからの評価も高かった
横浜が指名しなくてもどこかが3位以内で指名しただろう
しかし直球は速いが制球力がない荒削りなタイプ…
このタイプは歴史的にみても横浜が育成に失敗してきたタイプともいえる
球の速さは確かに魅力的で
中畑前監督が
「お前は凄い投手になる」
「それくらいボールに威力があればど真ん中に投げても打たれないぞ」

(中畑清著 諦めるな)
でも期待していたが、14年シーズンにイップスを発症しサイドスローに転向したりと
既に投手としては壊れかけてしまった
そしてベイスターズでは14年に戦力外通告
ホークスの監督の工藤と旧知の関係であったために育成で拾われたが
結局今オフクビを切られた
ベイだけならいざ知らず、天下のホークスまで切ったとなると
投手としてはもう、きついのだろう
もう少しベイスターズに優秀な投手コーチがいればイップスにならずに済んだかもしれないが
言ってもしたがない…
20点でも実績を考えれば高すぎる評価かもしれないが
高卒の荒削りの素材を上位で指名するという考え方自体は嫌いではない
しかしその指名をするには、あまりにも11年のベイスターズは悲惨な状態だった
12年~14年:出場なし

◆ドラフト2位 高城俊人 22歳  55点
この年、高卒ドラフト候補で捕手の有望選手は2人いた
九州国際大付の高城と横浜高校近藤…
ベイスターズは近藤の指名も考えていただろうが、スカウト評は高城の方が高く
「2位までに高城が残っていたら、高城。他が指名したら近藤」ということだったんだろう
しかし現時点2人の評価はダブルスコアぐらいで高城が近藤に負けている
129試合でて打率3割を超える成績を残す近藤
高城は64試合で打率は2割ギリギリ…
比較するのも失礼なぐらいの差だ
では、近藤を指名した方が良かったかと言われると必ずしもそうではないだろう
近藤は、ハム監督の栗山による奇想天外の育成方針がたまたま当たっただけ
「近藤は潜在能力は高い、しかしファームでマスクを被って経験しても打撃で苦労する、それなら1軍の投手の球に早いうちから慣らせておきたい。しかしまだマスクを被らせるには負担が大きい。それならとりあえず守備に関しては目をつむって外野内野あらゆるポジションにつけながら、スタメンで使い打席に多く立たせ1軍の球に慣れさせる
要するに、捕手以外のポジションをほぼ即興で守らせて打席に立たせる育成方針をとったのだ
結果的に近藤はサード、ショート、外野とあらゆるポジションを守った
結果的に打撃は飛躍的に成長した
しかしこれは、栗山だからこそ日ハムだからこそ
いや近藤が踏ん張ったからこそ成功したのであって
同じような起用を横浜が高城にしても同じように育つとは限らない
こればっかりは、栗山あっぱれとしか言えない
話が高城のことから逸れたが、かといって現状高城を期待外れとも期待以上とも言えない
潜在的な能力は高いが、この4年間は決してその能力を出し切れていない
しかしそれは、高城だけの責任ではない
確かな指導者がいないために、力を発揮できていないところもある
むしろ、光山がコーチとして来た来シーズンからがほんとの勝負になる
23年前、同じように高卒4年目を迎えた谷繁も74試合出場し
打率1割9分1厘と非常に苦労している
しかし谷繁は翌シーズンプロ入り初めて100試合以上出場することが出来た
高城もようやくプロらしい指導者の下で野球ができる、当時の谷繁と比べてもまだ遜色はない
黒羽根、嶺井そして新人戸柱と潜在的なレベルが高いライバル捕手陣達がいるが
伸びる可能性が高いのは、1番若い高城なはずだ、見返して欲しい
15年成績:試合64 打率.202 本1 点9
参考記事:来シーズンこそまともな正捕手争いをさせろ

◆ドラフト3位 渡辺雄貴 22歳  20点
今シーズンの戦力外も予想されたが、何とか残ることができた
それでも高卒とはいえ4年間1度も1軍に出場していないのは厳しいと言わざるを得ない
来シーズンは最低でも1軍に10試合以上は出場したい
レベルの低いベイスターズ内野陣であれば、そんなに難しいことではないと思うが
昨年ファームで.260を残した打率も.208まで落ちてしまった
足は速いので何とかアピールできればラミレス野球にも適応できると思うが…
白崎にタイプが似ているが、白崎以上のものが渡辺に果たしてあるのだろうか
12年~15年:1軍出場なし

◆ドラフト4位 桑原将志 22歳 60点
今シーズンは中畑監督の偏重とも言える起用をされたにも関わらず
結果が出ないために、ファンのヘイトを集めた
実際、監督の起用があまりにも偏重過ぎて
左投手を打てていないのに左投手の時に先発で使われるというヘンテコな起用で
同情したくもなったが結果を出せていないのはあくまで本人であるわけだから
使ってくれる監督の起用に文句言っても仕方がない
内野手でエラーが多かったためにベイお得意の外野コンバートをしたが
右の外野手少ない現状を考えれば決して悪いともいえない転向だろうか…
しかし、外野手にするなら打撃ももっと向上してもらわないと
打のレベルが高いベイスターズ外野陣でレギュラーは掴めないだろう
昨シーズンは2度の巨人戦サヨナラで印象的な当たりを打っているだけに
今シーズンの低落は評価をさげた
しかし高卒ドラフト4位ということを考えると50点以下をつけるのは酷だろう
ただ、来シーズンは今年以上の結果を残さないとトレード候補にもなる可能性もある
奮起したい
15年成績:試合60 打率.184 本1 点5

◆ドラフト5位 乙坂 智 21歳 70点
明治大のセレクションに落ちたからベイが拾ってあげた縁故入団とも言われたが
実情はそういうわけではなかったらしい
いや今となっては縁故でも何でもいい、とにかくこの選手を5位指名できたことは幸いだった
今シーズンは52試合に出場し3本の本塁打、7月には4割を超える打率
レギュラーあらそいにも名乗りをあげた
残念ながら右投手時に多く起用されたにも関わらず対右投手に打率.208と率を下げてしまったが
内野安打が多く、長打コースの当たりを3塁打にしてしまう足はまさに
スーパーカートリオにするなら彼が相応しのではとさえ思う…盗塁成功率が悪いのが気になるが
まだ打撃に荒さがあるのでシーズン通じて結果を残せないかもしれないが
1番に使ってみたいと思わさせる選手だ
個人的に高校時代の彼がライトスタンドでベイスターズを応援する姿を何度も目にしているし
マリンでのプロ初本塁打も現地で観戦したので応援している
高卒のこの順位に贔屓目を足して70点と高い評価をつけた
15年成績:試合52 打率.226 本3 点10

◆ドラフト6位 佐村トラヴィス 22歳 20点
現在阪神の育成選手なのでここで評価しても仕方がないが
便宜上点数だけはつけてみた
1年で育成契約になり、育成になるべき選手を6位で指名してしまったあたり
身売り前の駆け込みドラフトらしさが出てしまっているが
13年のファン感では「紙一重でした」とナイスなコメントでファンを盛り上げた
ベイスターズ時代は故障ばかりであったが阪神では結果を出しつつある
今シーズンはbcリーグに派遣され17試合に先発として投げた
まだまだ荒削りだが、金本阪神で支配下を勝ち取るかもしれない
12年~15年:1軍出場なし

◆ドラフト7位 松井 飛雄馬 24歳 70点
守備のエラーで試合を落とした試合が何度かあったが
春先は打撃面では効果的な当たりを見せてくれた
しかし中畑監督は彼のムードメーカーとしてのキャラクターを買っていたみたいだ
確かに彼のベンチでの声は球場でも近い席だとはっきり聞こえる
ただ、決して守備が器用な方ではないので
遊撃手か三塁手かポジションをひとつに絞ってあげて欲しいが
ラミレス監督の方針は色んなポジションを出来る選手を育成したいとの考えのようなので
今シーズンも複数ポジションで勝負することになるだろう
ベイスターズの内野のレベルは低いが、ライバルは多い
チャンスはそうそうない、少ないチャンスを活かせるか
個人的に彼も初本塁打を見たので注目している
高卒7位であれば70点評価は高すぎることはない
15年成績:試合59 打率.224 本1 点9

◆ドラフト8位 古村 徹 22歳 20点
現在打撃投手
茅ヶ崎西浜から入団してきて期待されたが、球団が早くに戦力外にしてしまった
もったいなさも感じる、ベイスターズの打撃陣を支えて欲しい
12年~14年成績:1軍出場なし

◆ドラフト9位 伊藤 拓郎 22歳 30点
12年のルーキーの年に2試合投げて
防御率0.00と2年目以降に期待がもたれたが残念ながら14年に戦力外
現在bcリーグ所属、もう一度プロの舞台に帰ってこれるだろうか
14年戦力外

こうしてみるとTBS時代の末期も末期、身売り直前の高卒ドラフトにしては
決して悪くはないドラフトとも言える
もちろん、12年以降のDeNAドラフトより優れているとは言うつもりはない
この年の高卒投手乱獲ドラフトのせいでファームで投げるチャンスがない投手が多くなり
結果的に14年投手大量戦力外にもつながってしまった
しかしそれでもこの年の野手陣は順調に育成されている
DeNAのファームがそれだけ機能していると言えるが
それだけの素材をあの年獲得してきたとも言える
高卒選手であれば大化けの可能性もある、DeNAにはそういう指名をして欲しいとも思うが
現状最下位ではそれもきつだろうか…
またこのドラフトが成功か失敗かを決めるのは今後の高城の活躍に大きく左右されるだろう

ドラフト関係の記事は今回で本当に終わる
次回以降は
もう一度各ポジションの15年評価と来シーズンの展望をこのブログなりに考えていこうと思う

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  1. 一位がすでにいない時点である意味失敗だと思いますよ。

    チームは各年代のドラフト1.2位がレギュラーとしてチームを引っ張るのが基本で、たまに3位以下の鮭児が見つかればラッキーってのがドラフトだと思います。

    ですが、いまだに誰もレギュラー候補にすらあがってない状態でこの年代のドラフトが優秀なんて言ってもらえるチームだからベイスターズは弱いんでしょうね。

    今回はずいぶんと甘口なコラムですね。

  2. >ぬまつだちゃんさん
    鶴岡のプロテクト漏れはベイスターズの捕手陣に大きな穴をあけましたね
    鶴岡ほど2番手捕手として重宝できる選手いなかったのに…と悔やんでしまいます
    彼さえいれば、高城・黒羽根・嶺井の争いも非常にレベルが高いものになった思います

    湾岸クライシスの今日の記事で加賀と山崎憲晴について触れていらっしゃいましたが
    ホントに彼らのような中堅の位置にいる選手がもっと踏ん張ってくれると上位にあがれる気がするんですがね
    中堅ベテランは若手を潰すつもりで
    若手はベテラン達を追い出すつもりで
    頑張って欲しいです

  3. 2011年のドラフト指名選手の評価に関して…自分も高城の最終形態がどうなるか。
    そこに全てがかかっていると思っております。
    鶴岡をプロテクト出来なかったことが高城にも、チームにも大きな損失となってしまいましたな。

    負け犬的な発想をすれば
    かなり早いと思われるFA権の獲得までには、せめてBランクの選手になって…
    ソフトバンクから有望な若手を獲得できれば(笑)

    そこまで飛躍して考えております。

    でも、タイガース戦だったかな?ヤスアキが危険球で退場した後に、ガクブル状態の国吉を身振り手振りで鼓舞した姿勢。きっといい捕手になると確信してます。

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