1998年5月20日 対ヤクルト4回戦 駒田1試合3エラーの日本記録


1998年5月20日対ヤクルト4回戦
ベテランが生える時

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【スタメン批評】
(ベイスターズ)
波留復帰後初めて2番で起用
石井琢朗を1番に再び戻す
6番畠山は好調を維持し5試合連続スタメン出場
先発は97年燕キラーの戸叶
(スワローズ)
前日初スタメンの岩村が2軍落ち、池山が5番に入る
3番ホージー4番古田5番池山とクリーンアップは名前だけなら強力な打線に
先発は95年にノーヒットノーランを達成したものの、97年勝ち星をあげられず戦力外を受けて
このシーズンヤクルトに移籍してきた渡辺久信
【試合ダイジェスト】
先発ベテラン渡辺久信相手に横浜マシンガン打線は初回2回とノーヒットに抑えられる
それでも3回裏7番進藤がチームトップの谷繁に並ぶ6号ソロ本塁打で先制する
ところが先発戸叶がよくない、4回までヤクルト打線をノーヒットで抑えていたが
5回表に名手駒田のエラーなどでピンチを作ると度会、宮本に連続タイムリーを浴び、逆転を許す
続く6回表も駒田がこの日3つ目となるエラーを犯しランナーをため
宮本にタイムリーを許し、3失点目を許しここでマウンドを降りる
戸叶降板後は横山、五十嵐と継投するが
五十嵐が8回に池山に4号ソロ本塁打を喰らい、万事休す
ベイスターズ打線はベテラン渡辺久信の前に散発7安打1失点
実に96年以来2年ぶりの勝ち星を渡辺にプレゼントしてまった
ナベQの完投勝利は95年ノーヒットノーラン以来だった
この日4回、5回、6回と3つの失策を犯した駒田
1塁手の1試合3エラーは当時の日本記録で75年の中日谷沢以来の不名誉な記録となっ

★PLAY BACK98年コラム“あの時、あの星たちは”★
5月20日「ベテラン達の98年」
■38年ぶりの奇跡を支えるベテラン達■
98年ベイスターズが38年ぶりの奇跡を起こした大きな理由は
主力のほとんどが26~30歳の脂の乗った年齢の選手が集中していたからだと言う
しかし、彼らだけではもちろん優勝できない
やはり若さを支えるベテラン選手達の活躍も必要不可欠だった
5月10日に満塁弾を放った駒田
5月6日の巨人戦で代打本塁打ほ荒井幸雄と勝利をあげた阿波野
そして5月14日の巨人戦で4安打を放った畠山
他にもリリーフには打撃投手から選手に復帰した西もいる
こうした多くのベテラン選手達も地味ながら、黙々と仕事をこえなしいた

■優勝経験のある選手と言われて■
特にこのベテラン選手達の中では駒田は、巨人時代何度も優勝を経験している
前年の97年もそうだったが、この98年もマスコミから
「優勝経験のある駒田の働きが若いベイスターズ優勝の鍵を握る」と言われる
当の駒田は
「優勝したことがあるというのは、その怖さも知っているということなんです。
だから、僕の経験が役に立つかどうか」

94年に巨人から移籍した駒田は、93年に主力選手が大量に戦力外通告を受けたこともあり
ベイスターズファンからのヘイトを集めていた
「お前が来ても勝てないじゃないか!」
「巨人帰れよ!」

ファーストを守る駒田はその野次に応戦した
それがハマスタでは一つの名物にもなっていた…
駒田自身巨人と違って勝つことに貪欲じゃない横浜の選手達に不審もあったという
月刊ベイスターズ95年7月号のインタビューで
当時チームが5割を割ることなく開幕2カ月を戦い抜いたことについて質問されこう話している
「もっと勝てるのに5割しか残せていない。ちょっと悔しいです。僕自身は5割に拘りはないです。もっと上を目指している」
といい、チームにこう苦言を呈す
「負けることの悔しさは、どこの選手よりもベイスターズの選手の方が強いと思うんですよ。でも常に優勝を争うチームは連敗しても『今は調子悪いけど、ここを頑張って乗り切れば一気に連勝できる』と思うんですが、ベイスターズの選手は連敗すると必要以上に不安になってしまうことが多いように思います」
言葉を選んではいるが、ベイスターズへの不満が受け取れる
彼はこのチームが優勝争うにはまだまだ足りないところが多いと感じていたのだろう

■キャプテンとして■
そしてこのインタビューでこうも言う
チームやゲームの流れや勢いを知ることで10連勝も可能なんです。勢いをつけなきゃいけない時に『5割ライン』を気にしてちゃ連勝はできないんです」
そのインタビューから2年後の97年ベイスターズは勢いや流れを知って
大型連勝を夏場に続け、ヤクルトと優勝を争った
しかしそこで若い選手は初めて優勝を争う怖さも知り、9月に力尽きてしまった
当時選手会長だった石井琢朗は、98年優勝をするには深い野球理論を持つ駒田に
もっと選手の前で喋ってもらう必要があると考え嫌がる駒田を説得し、キャプテンになることを頼む
ようやく駒田が求めていたチームにベイスターズはなっていたのかもしれない
キャプテンになった駒田は98年、選手ミーティングで難しいことは決して言わなかった
「誰だって不安なんだ、だから逃げるのはやめてガムシャラになろう」
「子供のころのように野球を楽しもうじゃないか」

難しい野球理論は言わない、巨人時代の経験をひけらかすわけでもない
とにかく若い選手に緊張感を楽しんでもらおうとした
95年の月刊ベイスターズで遠慮気味に答えていた時とはあきらかに違っていた

■不名誉な日本記録の裏で■
そんな駒田だが、試合ダイジェストでも触れたがこの日
1試合3エラーの1塁手としては日本記録タイとなる不名誉な形で注目を集めてしまった
試合後「下手くそなだけ」と足早に帰ったが
実はこの時、アキレス腱の激痛があったらしい
しかしそれをいい訳にはしない、この痛みはシーズン終わるまで癒えることはなかったという
駒田は決して下も向かない
「野球なんだから失敗して当然」
若い選手にそう語る駒田が自らのエラーに落ち込むわけにはいかない
この日ヤクルトの先発をして勝ち星をあげた渡辺久信と
駒田は日本シリーズで何度か対戦している
「日本シリーズの特別な雰囲気を若い選手にも味わって欲しいんです」
そう語るベテランの夢はこの年叶うことになる

【試合結果情報】
対ヤクルト4回戦@横浜スタジアム
ベイスターズ1-4スワローズ
勝:渡辺1勝
負:戸叶1勝4敗
観衆:22000人
試合時間:2時間49分 

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