ベイスターズ5代目背番号2 渡辺直人 東北の名遊撃手を評価しなかった球団


この記事はベイスターズ歴代選手紹介背番号2です
久しぶりの歴代選手紹介です
前回の内川聖一に続き背番号2の歴代選手紹介5代目です

■終わらない遊撃手問題、ベイスターズの暗黒時代は続く■

前半戦首位ターンで終わりながら、史上初めて前半戦首位のチームが最下位に終わるという
不名誉な記録を作った横浜DeNAベイスターズ
この不名誉な記録を作った原因はさまざまあるが、その大きな原因のひとつが2008年に石井琢朗が退団して以降固定されないレギュラー遊撃手不在であることは間違いないだろう
今シーズン遊撃手としてスタメンで多く出場したのは
ルーキーの倉本で65試合次が、48試合で白崎、24試合で飛雄馬と続き
内野の要の遊撃手が固定されることはなかった
一部の評論家やファンは言う
「来年はこの経験が生きて必ずこの中からレギュラーを掴む選手がいる」
しかし、もう何年こんなことをベイスターズファンは言い続けているのだろうか…
個人的にはもはや、今いる若手選手で遊撃手のレギュラーを掴める人材は
いないのではないかとさえ思っている
ただ考えてみるとこの球団は球界を代表する遊撃手になりうる人材を過小評価し干して
他球団に放出し続けてきてしまった自業自得な歴史がある
2010年オフ、突如東北楽天イーグルスから金銭トレードでベイスターズに移籍してきた渡辺直人も
その一人ではないだろうか…
今回は、内川の後に背番号2をつけた渡辺直人について書きます

■09年の楽天の躍進を支えたチームリーダー■
県立牛久高校から城西大学を経て三菱ふそう川崎に入社した渡辺直人
高校大学と必ずしも注目されてこなかったが、社会人3年目に正遊撃手として
チームの都市対抗優勝に貢献、翌2006年の大学・社会人ドラフトで
当時の監督野村克也の「打撃はいいから、守備が巧い即戦力の遊撃手が欲しい」
という希望により東北楽天ゴールデンイーグルスよりドラフト5巡目で指名を受ける
守備重視の野村野球では1年目から重宝され119試合に出場し
新人として両リーグ通じて唯一の規定打席に到達する
2年目はレギュラーとして132試合に出場し、盗塁はリーグ2位の34個を残すと
楽天ファンの間では、13年の日本一よりもある意味興奮したという
3年目の2009年のシーズン
遊撃手のレギュラーとして打順は1番や2番でチームを牽引する
1番渡辺2番高須3番鉄平4番山崎5番セギノール6番草野…8番嶋
と、(書いてはみたが)
決して固定されないレギュラーの中で渡辺、鉄平、山崎、嶋だけは固定された
特に渡辺直人は野村監督からの信頼も高く
「いい選手をとった」と誉められていた
渡辺直人の活躍の甲斐もありチームは初めて2位でCSに出場する
日本シリーズには出場できなかったものの、オフには宮城県でのイベントに顔を出し
ファンや県民と多く触れあった渡辺直人は
現地の雑誌のインタビューで「自分はもう東北の男です、この地で絶対に優勝したい」
と力強く話してたのが印象的だった
また、若い選手が多いチームで選手の兄貴分的立場で
他の選手を気遣う姿はチームでの人望も集め
ベテラン山崎に「俺より直人の方がこのチームのリーダーとして機能している」とまで言わせた
しかし、そんな渡辺直人を青天の霹靂な出来事が襲う

■涙の金銭トレード■

最下位で終わった2010年のシーズン終了した
12月8日練習先の千葉から仙台の球団事務所に呼ばれる
球団から横浜ベイスターズに金銭トレードでの移籍を通告される
その1週間前に契約更改を終えただけに突然の発表だった
チーム1の守備率を誇る渡辺直人を金銭で放出することにファンは怒りを感じ
またそれ以上に人気の高い選手を放出したことにファンは失望した
そして、ファンだけでなく同僚の選手も涙した
ベテラン山崎が「出すべき選手ではなかった」と異例の球団批判
09年の野村監督退団に続き楽天球団の功労者への冷遇に怒りを感じる楽天ファンに
ベイスターズファンもどこか他人事には思えなかった…

■不可解なセカンドコンバート■
楽天退団会見で涙を流した渡辺直人は、ベイスターズの入団会見では笑顔で登場し
「求められての移籍なので、ワクワクしている。チームのCS出場しか目標にしていない」
と力強く語った
石井琢朗退団後、石川・藤田と遊撃手の後釜がイマイチ育成できでいなかったベイスターズに
ようやく正遊撃手を補強できたと誰もが思っていた
しかし、ベイスターズ移籍後春季キャンプから渡辺直人はセカンドへのコンバートを命じられる
コンバート理由は特にこれと言ったものは明示されず
元楽天監督の野村克也がベイスターズのキャンプを視察し、指揮官の尾花に
「なんで、渡辺をショートで使わないの?セカンドのイメージはちょっと考えづらい…」
と言われる始末
そう言われた尾花が「いや、なかなか難しい」と答える様子をみると
「遊撃手は石川固定」
という現場も従うしかないような見えない力が働いていたようだった
それでも、セカンドとして開幕スタメンを勝ち取りレギュラーとして出場し続け
この年のオールスターに監督推薦で初選出される
移籍1年目チームは、最下位に終わったものの低迷する腐ったチームを懸命に引っ張った姿は
横浜のファンに熱いものを見せてくれた

■脱臼による不振と2度目のトレードによる成功■
しかし、横浜DeNAとしてチームが変わった移籍2年目は、監督中畑清が内野の大改革を敢行
守備が下手くそな石川をセカンドにコンバート
そして春季キャンプより注目された梶谷を遊撃手として起用
2人より格段に守備が巧い渡辺直人は控えに甘んじることになる
さらにこの年の5月に左肩を強打し脱臼するとファームに降格
プロで初めて出場試合を100切り、70試合に終わる
翌2013年も打撃不振で春先にファームに降格すると1軍から呼ばれることはなく
7月7日の七夕に長田とのトレードで西武に移籍する
ところが、西武に移籍すると内野がどこでも守れる渡辺は重宝されレギュラーを確保し
「横浜を出る喜び」を感じプレーしている

■遊撃手不在を自ら招いた球団■
ここまで書いてきて思う事がある
なぜ、ベイスターズは渡辺直人を評価しなかったのだろうか
単純に選手として在籍した3年間際立った成績を残せなかったというところもあるだろう
しかし、それにしても彼がこのチームで活躍できなかったのは
起用方にも問題があったと言える
移籍1年目実戦に入る前に遊撃手からセカンドのコンバート
2年目以降の若手偏重の起用による干され方を見ていると
球団側に問題があったようにも思えてしまう
それでも、渡辺直人はライバルであり自分が干された原因となっている石川
大きな期待をかけ
2012年のDeNA初代キャプテンに石川を推薦
先輩選手からの推薦に難色を示す石川を説得する
また、ある雑誌で「現役選手が選ぶベストナイン」という企画では
遊撃手に石川の名前をあげるなど自分のこと以上にベイスターズの未来を考えていた
しかし、この球団はチームのことを一番に考えていた選手を放出した

そもそも、この球団の編成は何を考えているのだろうか
なぜ、石川遊撃手起用が既定路線であったのなら、なぜ渡辺をトレードで獲得したのか
なぜ、藤田を2012年に放出したにも関わらず同じ内野手の渡辺を1年後に放出したのか
そして、なぜ藤田・渡辺といった名遊撃手を放出しておきながら
ドラフトで白崎、倉本そして柴田といった新人内野手を毎年獲得する編成…

この球団の編成は果たして機能しているのか非常にストレスがたまってしまう
個人的には、渡辺直人と長田のトレードは喜んでいる
それは、高校の先輩である長田が贔屓球団にきたという個人的な理由からだ
しかし、この球団のここ数年の内野手の編成を見ていると
果たしてこのトレードを成功と呼んでいいかは懐疑的だ
横浜で結果を残せなかった渡辺直人が所沢の地で躍動している姿を見る度に思う

次回は、現在背番号2をつけているロペスについて紹介していきたいと思います

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